2022年度の3分の2振り返り

こんにちは、牛島です。

ゼミ選考が12月に前倒しになったことで、例年よりかなり早い時期にお送りした4年生の振り返りブログ、いかがでしたでしょうか。「もう振り返りブログを書く時期になってしまったのか」と言っている人もいましたが、まだ卒論もできてないし、卒業までにはまだ4カ月あるということを忘れてはいけません。

4カ月ということは1年の1/3、2年間の1/6が残っているわけですね。ゼミに入って最初の4カ月のことを思い出してもらえば、その時間の重みは分かってもらえるのではないかと思います。最初の4カ月と最後の4カ月では出せるスピードもまったく違うはずです。その気さえあれば、まだまだ仕上げの時間が十分残ってるじゃないですか。と、この場を借りて4年生には強く訴えておきたいと思います。読まなそうだけど。

4月の初本ゼミでの自己紹介。ちょっと固い感じ。

さて、今年度は本ゼミ、サブゼミともに年度初めから順調に対面で行うことができ、十分な感染対策を講じて許可を得た上でという条件付きではありますが、夏からはこのゼミの大きな特徴の一つである学外での活動も再開することができました。コロナの影響がないわけではありませんが、ほぼ以前と同じような活動ができる状態に戻ったということになります。

昨年度に引き続き、2020年度の振り返りブログを引用します。

新年度も対面でのゼミ活動には依然として厳しい制約が続くでしょう。おそらく週1は対面でゼミができるはずです。その点では今年度より改善されますが、苦難のゼミが続くわけです。でもね、ゼミの理念はSomething New, Creative Firstですからね。その時々の制約の中で工夫を重ねてトライしていくしかありません。

幸いにも、「厳しい制約」は乗り越えられつつあると思います。もう一昨年、昨年のような強い緊張感はありません。やりたいことのほとんどは、その気さえあれば実行に移すことが可能です。
実際、今年度はどのプロジェクトも積極的に地方も含めた学外の活動に精力を注いできました。4年生(21期)にしてみれば、1年の我慢の末にようやく思い描いたような活動が可能になったわけで、喜ばしい限りです。

夏合宿代替のワークショップ。手前真ん中のグループは前夜の疲れが出たらしい。

ただし、私自身について言えば、長いトンネルを抜けた爽快感というのは思っていたより少なく、むしろいまのあり方はこれでいいのだろうかと思うところがあります。

コロナ禍の下では、各期のゼミ員とともにオンライン主体でどうゼミの活動を継続するかということに腐心するとともに、限られた対面の機会をどう活かすか、ということを常に意識していました。
オンラインでの活動を突き詰めていくことでできることの幅を広げ、かつその結果として対面でしかできないこともはっきりするはずなので、コロナが終息した暁には、対面、オンラインの強みを組み合わせた活動ができるはず。そう考えていたわけです。

しかしいま、どれほどのことができているか。日常に回帰していった今年度、ただ何となく元のコースに復帰して終わりつつあるのではないか、そんな気もしています。

福島の農家さんとオンラインで対話。こういうのはコロナの賜物の一つ。

もちろん、たとえばゼミの時間以外にもオンラインで気軽に相談やミーティングができるというようなことはあるでしょう。地理的、時間的な壁を乗り越えやすくなったというのはコロナ前との大きな違いです。

しかし問題はそういうことではなくて、今年度、それ以前と比べてどのくらい”Something New, Creative First”という姿勢を貫徹できたか、ということです。何でもできるようになったから、とりあえずやっているだけになってはいないか。状況に流されているだけで、目標に向かう思考や行動の質を高めることへの執着が薄くなってはいないか、という自戒です。

ある日のサブゼミ。三田論の図表を作成している手前ではイベント企画に備えてボッチャの練習中。

少しストイック過ぎるのではと言われそうですし、もしかするとその通りかもしれません。ただ、2019年以前のゼミは私しか知らないので、beforeコロナとafterコロナを比較してゼミがどう変わったのかを評価ができるのは私だけということになります。毎年半分のメンバーが入れ替わるゼミという場においては、2020年、2021年のコロナ禍の記憶もまもなく消えていくでしょう。

遠回りした経験をどう活かすのか。その責任は私にあるわけですので、今年度の残り1/3、そして来年度へと諦めずこだわりを持って考え続けていきたいと思います。

最後にいよいよ近づいてきた入ゼミ選考について。
仮登録の結果を見て感じたことは、昨年度とほぼ同じです。
もし時間があれば、昨年度の振り返りも読んで頂けるとありがたいです。

選考時期が早まったことで、2年生の皆さんとお互いに理解を深めていくための時間は減ったようにも感じていますが、入ゼミ担当とは、一緒にゼミをやりたいと思ってくれた人の目線に立ちたいですねと話しています。

同じ目線に立つということと、評価して選ぶということはどこか矛盾する部分があるかもしれません。ただ、一人一人にしっかり関心を持って臨むという姿勢は忘れずに行きたいと思います。

12月11日の選考が終わったら、23期になる皆さんには、来年4月を待たずぜひ気軽にゼミに遊びに来てください。どこかのタイミングで3世代集合企画もできたらいいですね。