2020年度の振り返り

こんにちは、牛島です。

去年の今頃、私は焦っていました。
新型コロナウイルス感染症の拡大にともなって入ゼミ選考や授業の開始が延期になり、対面のゼミを行うことも難しいということが決定的になった時期のことです。

ご承知の通り、このゼミは、グループワークを重視し、かつフィールドとキャンパスを行き来しながら学びを深めるという方法を積極的に採用しています。そもそもまったく会ったことがない3年生同士がグループで課題に取り組むことができるのか、学外での活動なしでプロジェクトを続けられるのか、オンラインでディベートは可能なのかとか、いろいろな不安が頭をよぎりました。

とは言え、とにかく何とかしなければならないので、慌ててオンライン教育を実践している人にコンタクトして話を聞く、他大学の先生がオンラインでゼミの説明会をやると聞いて頼み込んで見学させてもらう、オンラインで使えそうなツールを探す、4年生に声をかけてZoomでディベートができるかどうか実験してみるなど、情報収集や実験を続けているうちに日々が過ぎていきました。


オンラインディベートの実験に駆り出された4年生。手探りだったけど、意外にできそうな手ごたえ。(4月16日)

学期の始まりが約1カ月遅れたことにより、年間スケジュールの組み直しを迫られましたが、逆に考える猶予が与えられた面もありました。最初の「できるわけないだろ」感は徐々に消えて、4月にはむしろ新しいやり方を実験する楽しさの方が上回っていた気もします。現実の厳しさがなくなったわけではないのですが、新しいものは試してみたい性格が良い方向に発揮されたように思います。


spatial.chatの実験に駆り出された4年生(4月29日)

入ゼミ選考後、4月6日に開催したオンライン新歓では、今までのゼミの劣化版をオンラインでやるつもりはない。オンラインだからできることを追求する機会にするという趣旨の挨拶をしたことを覚えています。
開き直った感じですね。自ら何かやって見せなければならないだろうということで、この新歓では東京の会社に籍を置きつつ地方で子育てをしながらリモートで働いているOGなどを招いて話をしてもらいました。

何とか新3年生をゼミに巻き込もうと、4年生も学期が開講する前から各プロジェクトでオンラインでのイベントを毎週のように企画してくれました。利賀村在住の方へのオンラインインタビュー長野県諏訪市の農家さんを招いたワークショップ、そしてゼミ内向けのラジオ番組など、それぞれがオンラインでできることを模索し始めました。卒業生も、社会人と学生が「はたらくこと」について考えるワークショップを企画してくれたり、もはや関係者総動員ですね。

秋学期の10~12月には週一で対面ゼミが可能になりましたが、年度の初めからオンラインで活動を続ける努力をしたことで、自分たちが動くことで状況を変えていくことができる、という実感は得られたように思います。


11月の対面ゼミ。ドアや窓を開けてるから寒かったけど、やっぱりオンラインより活き活き感があるかな。

しかしもちろん、離れて活動すればするほど、対面で時間と空間を共有することの価値というものを身に染みて感じます。3年生(20期)は一度も会ったことのない人たちと手探りでグループワークを続けていたわけで、その苦労やもどかしさはとても大きかったことでしょう。また、そもそもフィールドに行ったことがないままプロジェクトを続けることができるのかとか、根本的な問題もそのまま残っています。
でもその困難は我々だけの問題ではなくて、全国、全世界の多くの人たちと共有している社会的な課題でもあります。つまり、正面から取り組むべき価値のある問題です。

新年度も対面でのゼミ活動には依然として厳しい制約が続くでしょう。おそらく週1は対面でゼミができるはずです。その点では今年度より改善されますが、苦難のゼミが続くわけです。でもね、ゼミの理念はSomething New, Creative Firstですからね。その時々の制約の中で工夫を重ねてトライしていくしかありません。
今年の後半以降、対面での活動も少しずつ可能になり、やがては元に戻っていくのではないかと期待していますが、その時にもここまで蓄積したオンラインでの経験は活動の選択肢を広げることに役立つはずです。

明日は成績発表。はたして4年生は無事卒業できているでしょうか。そして、2年生の皆さんも明後日はいよいよゼミ選考本登録ですね。

どんな環境にあっても自分たちの未来は自分たちの手で変えていくことができる。そう信じてplayfulにチャレンジできる21期生を迎えて活動できるのを心待ちにしています!

“瞳を閉じればあなたが
まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい”
3月9日

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