「あっという間だった。」
そのようにゼミ生活を振り返る人が多い中、私はこの2年間がとてもとても長く感じました。それはたくさんの葛藤と成長があったからです。
【牛ゼミを選んだ理由】
私が牛ゼミを選んだ理由は、「ちゃんとゼミに打ち込みたかったから」です。
私は幼少期から現在に至るまで合唱に励み、チームで1つの目標に向かって努力する過程にやりがいを感じてきました。
そこで、ゼミ選びの軸に「グループワークが盛ん」「コミットできる」という2つを掲げ、オープンゼミに参加しました。
牛ゼミはそれらの軸を満たしているとともに、充実したフィールドワーク、様々なタイプの人を受け入れる温かい雰囲気など、他のゼミにはない特徴に心惹かれ、「ここしかない」と思いました。
ゼミ選考の日、無事に合格の電話をいただいた際には涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
【成長したこと】
3年生最初のグループワークとして、ディベートが始まります。
人と協調することだけが正義だと思っていた私は、ディベートで求められる「自分の意見を主張する」という行為がとても苦手でした。
ゼミがある月曜日と木曜日は朝からずっと緊張していて、何も手につかない状態が続きました。
そんな中、第一回ディベート本番を迎えました。
メンバーの協力を得ながら何とか食らいつき、私のチームは勝利を掴み取りました。
特段私の活躍が勝利のカギとなったわけではありませんが、ゼミ員からもらったフィードバックを読むと、少しだけですが私の立ち回りについて書かれたコメントがありました。
今思えばお世辞だったかもしれませんが、当時の私にとってはその言葉が救いであり、ほんの少しでもチームに貢献できていたことに嬉しく思いました。
そこで、「自分を取り繕う必要はない」と気づきました。
分からないことは素直に聞こう。ありのままの自分でいよう。と決めました。
弱点を克服することも大事ですが、強みを最大限伸ばした方が、私はこのゼミで輝けるのではないかと考えました。
そこから私のゼミ人生は少しずつ変わっていきます。
私はコツコツと細かい作業をすることが好きであるため、その強みを活かせる三田論を選びました。先陣を切ってチームを牽引するというよりかは、「今チームに何が必要か」を常に考えながら、ゴールまでの道のりを築くべく、『小さな仕事』を積極的に引き受けました。
誰も取りこぼさないように、皆が楽しく三田論執筆に取り組めるよう、一人一人とコミュニケーションを取ることを意識しました。
「自分にしかできないこと」なんて大それたものはないけれど、「自分がいることで少しでもチームがプラスになっている」ということを実感したとき、すごく嬉しくなりました。
そして最も大きく成長できたのは、プロジェクト活動2年目です。
プロジェクト活動は4年生が主導となり、積極的に意見を出すことが求められます。
全て自分たちでアイデアを出すため、主体的に動かないと何も始まりません。中でも私が所属しているめぐるめ八王子班は4年生が3人だけということもあり、「縁の下の力持ち」のポジションに徹することはできませんでした。
学生間だけでなく、学外の関係者の方々と議論を重ねる機会も多くある中で、「自分の意見を主張しつつ、全員の意見に耳を傾け、皆が納得できるような最適解へと導く」という過程にやりがいを感じている自分がいることに気づきました。
さらに、2年間のゼミ生活を経て信頼関係が構築され、自分と違う価値観や考え方を持つ人と意見を交わすことに抵抗がなくなっていきました。
むしろ意見の違いが心地よく、刺激的にさえ感じるようになったのです。
だからこそ、怖がらずに自分の考えを発信できるようになったと感じています。
ふと、「牛ゼミに入っていなかったら、今頃何をしているだろうか」と考えることがあります。
きっとそれなりに楽しい大学生活を送っていたと思いますが、間違いなく今の自分はいないでしょう。
この2年間を通して、周りから見ればそこまで変わっていないかもしれませんが、私の内面は大きな成長を遂げました。
【ゼミ選びに悩んでいる2年生へ】
牛ゼミは個性あふれるメンバーが揃い、一人一人がそれぞれの強みを活かして輝ける場所です。
ありのままのあなたを尊重します。牛ゼミでお待ちしています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。