はじめに
はじめまして!!23期の矢口凜華です。
所属はディベートとトガプロです。
けっこう皆入ゼミの時期に振り返りブログを参考にしていたという話を聞いて、私は全く読んでいなかったので少しびっくりしています(笑)
だからこれをしっかり読んでくれている皆さんは、ちゃんとゼミ選びについて考えて、熱心に牛ゼミのことを知ろうとしてくれていて、良いESを書こうとしてくれていて、その時点でかなり優秀だと思います。すごい!!
そんな皆さんにとってこのゼミブログが少しでも参考になれば、とっても嬉しいです(^^)
少し自分の話
4年生トークイベントに来てくれた2年生にとっては若干内容が被ってしまうものになってしまうのですが、少し自分の話をしたいと思います。
私は元々部活動や習い事など一つのことに熱中して頑張ってきたという経験もなかったので、あまり自分のしてきたことに自信を持てていなかったし、基本的に組織の中では他人任せな思考で生きてきました。
そのせいもあって自分の向き不向きやしたい事、興味関心が分からなくなっていたような感じです。
「何が向いてるんだろう?」「何したいんだろう?」ということを考えては「まあいっか」と思考放棄。特に大学1,2年は、それなりに楽しかったけれど目的意識がなく、日常生活の中でモヤが常にかかっているような気持ちでいました。
牛島ゼミに入ったきっかけ
牛島ゼミを選んだのは、半分は不真面目な?理由(これがダメということではないです)、半分は真面目な理由でした。
不真面目な理由は、「なんか楽しそうだな」という印象です。他のゼミにはないフィールドワークをしながら色んな所に行っているし皆仲良さそうだし、充実した生活が送れそう!みたいな(笑)
これは本当です、なので皆さんがそう思ってゼミに入りたい!と思ってくれているのならそれも大歓迎です。
でも今回はせっかくの振り返りブログということで(笑)、ちょっと真面目な話寄りで進めていきたいと思います。
真面目な理由は、
- 自分に自信を持てるような活動がしたかったから
- 組織でも個人でもあらゆる言動に責任を持てるようになりたかったから
- 自分の向き不向きを理解し、適切な行動を取れるようになりたかったから
という3つです。
なぜこう思ったか?その経緯は日々の積み重ねに他ならないのですが、一つ挙げるとすれば、昔8年やっていた演劇の経験があるかなと思います。
演劇に携わっていると、オーディションだとか現場だとかプレッシャーのかかる場面が多々あって、お芝居は好きだけどそんな状況に身を置くのは嫌いでした(笑)
だからこそ私は結構、自分に言い訳するのが得意な人間になっていました。
それは自己防衛本能だと当時は思っていたのですが、今思えば単に怠惰さの表れでした。
大学に入ってお芝居はやめたのですが、それ自体は本当にやめて良かったなと心から思っています。ただそれは自己理解が進んできた今だからこそ言える話であって、やめた時は自分や周りのこと、演劇が好きなのか嫌いなのか、とにかく色んなことがよく分からなくなって考えるのを放棄してやめたんです(笑)結果オーライですがやめ方は良くなかったですね。
ということでその活動の中、自分自身に足りなさを感じたのが①~③でした。
こんな感じの想いを抱えて牛島ゼミに入って、どんな風に変わったのか?プロジェクト活動や入ゼミ係など色々ありますが、今回は主にディベートにフォーカスしてお伝えしていきたいと思います。
初回ディベート
まず大会の話の前に、ディベートの走り出しは大きくずっこけました。
ゼミに入ってほぼ最初に行われるのがディベートだったのですが、そこでぼろ負けの完敗をくらいました。
なぜそうなったか?それは分かりやすく言うと、圧倒的準備不足でした。
メンターとして私たち3年生にアドバイスをくれていた先輩から聞いたのは「相手チームは実践のディベート練習をもう何度もしていたよ」という言葉でした。
一方で私たちは資料をまとめるのに精いっぱいで、ほとんど実践をせずディベート練習は前日だけの準備で臨みました。そりゃ結果は明白です(笑)
ここで、これまでの言い訳大魔王な自分が再発しました。
「最近忙しかったし」「チームの日程が向こうよりなかなか合わなかっただけ」そんなことを頭の中で並べ立てました。
しかし、同時に悔しさと情けなさを感じました。
またいつもと同じように言い訳して取り組んでしまったことにもう気づいていたからこそ、自分の思考を訓練して変えなければ意味がないと思いました。
そう決意した私は、ゼミに入った当初より成長意欲がぐんと向上し「妥協をしない」選択をしていこうと意識するようになりました。
大会に向けて
そうして次にやってきたのが、渋沢栄一杯(経済史・経営史分野のディベート大会)です。
もちろん大会に出て優勝を目指すのだからそれなりに大変でしたが、「私の人生史上、一番の青春だった夏休み」と言っていいと思います。
初めてこんなにチームで向かい合って真剣に話し合いをして、時にはなれない資料の作成作業もして、たまに細かい論点で驚くほど意見が真っ二つに割れて、沢山時間をかけてすり合わせをして……ミーティング終わりに皆で食べて最後は残り物じゃんけんをしたマックのポテナゲが、ぶっとぶくらい美味しかったのを覚えています。(笑)
はたから見たら泥臭く見えるようなそんなことも、当時はがむしゃらにやっていましたが後になった今ではキラキラしているし、財産だったと思っています。
結果、私たちは大会で数年ぶりの優勝を果たすことが出来ました。
これは、チームでも個人でも「妥協をしない選択」を選んで進んできたからだと思っています。
私はこの経験によって、①の「自分に自信を持てるような活動がしたい」という気持ちを成就させることが出来ました。
しかし、あくまで自信を持てたのは結果としての「大会優勝」ではなく、自分の行動の選択によって、です。
だからもし私が優勝できなかったとしても、もちろんすごく悔しくて泣くかもしれないけれど、今まで自分の積み重ねてきた過程で根本の「自信」は以前よりも揺るがないものになっていたと思います。
「努力は賞賛すれども評価せず」という言葉がありますが、私は現実としてもっともな言葉だと思っています(努力をしていることは「賞賛」はされるが、結果が出なければ「評価」はされない)。
しかし、努力を積み重ねていく過程で「評価される道筋を作っている」のだと私は考えています。
努力の仕方や基本的なマインドを訓練することで、次のステップで最終的な評価に近づきやすくなる。
だからこそ今後もし結果が出なくても、ゼミで培った自信のようなものを一定で自分の中にとどめておけるようにするつもりです。
そういう考えに付随して、②の「組織でも個人でもあらゆる言動に責任を持てるようになりたい」という目標も少しばかり達成できたと思っています。
自分がこういう環境に身を置いて主体性を持って行動したことで、自身の言動に対する責任感が増しました。
またもう一つ、③の「自分の向き不向きを理解し、適切な行動を取れるようになりたい」という点に関しても成長できたなと思っています。
私はディベートでの悩みが一つあり、「理解するのに時間がかかる」ということでした。
例えば細かい所で自分の理解が間違っていたり、発言のツメが甘くて相手チームに突っ込まれてしまったり……テーマへの理解の浅さを痛感していました。
その部分はメンバーに逐一聞いてカバーしていましたが、同時に発見した「自分の得意な役割」というのがありました。
それは、「点と点をつなげて話すこと」や「細かな情報より大枠で理解すること」などです。
それらを活かし、最終弁論という最後にディベート全体をまとめて5分間スピーチをする役割を自分なりに工夫し発展させました。
例えば、ディスカッション中に出た話題から結び付けて相手の論点に上手く突っ込んだり、自分たちの抽象的なまとめを理解しやすいように聴衆に伝えたりすることに重点を置きました。
そうすることで、苦手をカバーしつつ得意を伸ばすやり方を、頭ではなく実際に行動で学ぶことが出来たと思っています。
最後に
このように、私はゼミのディベートという一つの活動を通してだけでも、ここまで実体験として学ぶことが出来ました。
そしてプライベートでも遊んで時には相談に乗ってくれるような頼れる仲間が沢山出来ました。
牛ゼミの特徴としてグループワークやフィールドワークが多く、タテヨコのつながりは強いですし、尊敬できる個性的な仲間が沢山いるので自分を内省するきっかけをもらえます。
感性やゼミの決め手は皆さん人それぞれだと思います。
ただし、皆さんがとにかく沢山知識を身に付けたいと思っていても、実践を積み重ねてアウトプットしたいと思っていても、その人に一本筋の通った考え方と目的意識があれば、いかようにも変われるものだと私は思っています。
がんばってください!!!!