22期振り返りブログ【やたさん編】牛ゼミだから出会えて、取り組めた研究テーマ

こんにちは!22期のやたです☀️
私はユニタメ所属で、昨年は三田論をやっていました!

先にタイトルの結論を言うと、自分が一番ゼミで考えたテーマが「誰もが使いやすいもの、楽しめるものは何か」だったのですが、この問いは牛ゼミだからこそ出会えたテーマだったと振り返って感じました。今回はそのことについて触れたいと思います。

もともと私が牛ゼミを志望したのは、ゼミ員の主体的な雰囲気に惹かれたのはもちろんですが、Unispo(現ユニタメ)が開催していたワークショップに参加して、こんな活動がしてみたいと思ったことが大きいです。

その時の内容が「誰にでもわかりやすいウェブサイトを作ってみよう」というもので、実際にアプリを使って視覚障がいの方の見え方を試してみて、配色やフォントを工夫することの難しさを実感しました。特に、ある人にとっては見えやすい色でも、他の人にとっては見えづらい色であるということは、このワークを通して初めて知ったことだったので、様々な立場・環境の人の視点を知り、より生活しやすい・楽しみやすいものに改善していきたい、課題を気づける人でありたい、と思うようになりました。

ゼミ試を経て念願の牛ゼミに入ってからもその思いは変わらず、ユニタメの活動はもちろん、ゼミ内の個人研究でもこのテーマを取り上げています。

3年の春学期には、ディベートとディベートの間にケースアンドリサーチというものがあります。ここでは、複数のテーマの中から自分で1つ選択したものについて、20分程度で発表します。私はその時に「インクルーシブデザインと弱さの力」について発表しました。インクルーシブデザインとは、障がい者や外国人など、いわゆるメインのターゲットになりづらい”排除(エクスクルージョン)されてきた人”を設計段階から配慮したり、企画時に意見を取り入れることで、その人たち専用ではなく、多くの人にとって使いやすいデザインのことを指します。このような極端なユーザーからのニーズを取り入れることで、今まで気づかなかった潜在ニーズに気づくことができることがあります。
私はその中でも「インクルーシブ公園」について調べ、主に障がい児に焦点を当てた誰もが楽しんで遊べる公園の普及や、限界について考えました。


↑世田谷区砧公園にあるインクルーシブな遊具

このテーマについて書くと長くなってしまうので割愛するのですが、ケースアンドリサーチで、関係者の立場によってこの公園への評価が違うことを強く感じ、面白いと思いました。そして、さらに多くの人の意見を聞こうと現在卒業論文でも同じテーマを扱っています。実際、ゼミに入る前までは演劇やテーマパークのことを卒論で取り上げたいと考えていたので、まさかインクルーシブデザインにのめり込むとは思ってもいませんでした。

ここまで聞くと、別に牛ゼミじゃなくてももしかしたら出会えたテーマなんじゃないか?個人のことならゼミに所属しなくても研究できるんじゃないか?と思われると思います。
確かにそうなのですが、ここまで熱意を持って取り組んでいなかっただろうと振り返って感じています。

牛ゼミはグループワークがメインなので、三本柱(ソーシャルプロジェクト・ディベート・三田論)のことを取り上げられがちだと思うのですが、私は個人研究も大事な活動だと考えています。
ゼミのみんなは本当にいろんな角度から意見を出してくれて、発表時だけでなく、どこに取材に行くか迷ってる段階でも、相談すれば「そこは特殊な事例だから他の条件も探さないとだめじゃないか」など、手を抜くことなく答えてくれます。
また、ユニタメだけでなくゼミとしても今年一緒に活動した、ブラインドサッカーチームや元日本代表のおっちーさんのこと、個人的に伺ったインクルーシブデザインのワークショップは先生から紹介していただいたもので、本だけでは出会えなかった生の声や学びが得られました。


↑インクルーシブデザイン思考のワークショップで行ったブレスト

そのようなゼミの熱意があるからこそ、自分も感化されてフィールドワークを行ったり、全く関係のない人に連絡を入れられるような行動力がついて、個人研究に還元されているのだと思います。

こんな感じで、私がゼミでどんな影響を受けたかは伝わったでしょうか…?
ここまで振り返ってみて、ゼミに入ってからの2年間はあっという間だと感じています。牛ゼミはなんでもできるからこそ、自分が何をやりたいのかだけでなく、”なぜやりたいのか”も考えておくと、優先順位と熱意をもって行動できると思います。自分のやりたいことを応援してくれ、新しいことに挑戦させてくれる人と環境があるゼミに入れてよかったです。


↑三田論に触れようと思ったらうまく組み込めなかったので、最後の最後に三田論の話を少しさせてください!🙇

三田論では、メンバーと足並みを揃えて作業することの難しさを学びました。ゼミ内中間報告でボロボロになったことが悔しく、グループワークでは認識を逐一確認したり、卒論のスケジュール管理で三田論の反省を活かすようになりました。冊子にするのは大変な作業でしたが、今では三田論のメンバーだからこそ話せることもあると感じています。出会えてよかった!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!