牛島利明研究会17期ゆりのです。牛島ゼミ生を名乗ることももうなくなるのだと思うと非常に感慨深いです。
このブログでは、天の邪鬼な私の、後ろ向きなようで前向きなゼミの総括をさせていただこうと思います。私のようにひねくれた2年生の皆さん、是非流し読みしてみてください。
ゼミって何だと思いますか?
大学2年生の私にとっては、間違いなく「自分を成長させてくれるもの」でした。
-論理的思考を身に着けたい-
-専門分野を極めたい-
-主体的に行動できるようになりたい-
ゼミにはいることで私が実現したかった姿は社会で役立つ、何でもできるスーパーマンでした。
2年生の皆さんはお分かりの通り、商学部の2年間は頑張らずとも進級できてしまいます。例に漏れずサークルに打ち込む平凡な大学生活を送っていた私は、この4年間を終えて社会人となることに不安を抱いていました。残りの2年間で社会に出られる人間になるために、ゼミで成長することを選んだのです。
期待に胸を膨らませ、ゼミに入った私は理想の実現に向けて、目一杯全力投球のできる環境を選びました。
まず、有難豚プロジェクト。
豚の一生を見守り、命をいただくことについて考えるプロジェクトです。私たちの代では任意参加であったこのプロジェクトに参加することで、できるだけ多くの活動で充実できると考えました。
▲後ろ姿がたまらない有難豚のこぶた
そして、ディベート。
ディベートと三田論を比べたときに、より苦手な能力を要するディベートを選びました。即座に自分の意見をまとめて的確に伝えなければならないディベートは入ゼミ前からの憧れでもありました。
▲渋沢杯を共に駆け抜けた肯定班
最後に、利賀プロジェクト。
富山の人口500人足らずの村をフィールドとするプロジェクトです。
一番自分から離れた環境で、関わることのない人と活動をする困難さを乗り越えたいと、トガプロを選びました。
▲トガプロ2018
すべての活動において、自分の成長を感じました。
有難豚では、全体把握をしつつチームを引っ張ること、間違いなく事務作業をこなすこと。
ディベートでは、人前に立つこと、意見を少しだけ言えるようになること。
トガプロでは、やりたいことを見つけること、仲間を思いやること。
しかし、ここで振り返ってみましょう。
-ゼミで私が実現したかった姿は社会で役立つスーパーマンでした-
結論から言うと、スーパーマンにはなれませんでした。
ゼミってそんなに万能じゃないんです。
当然ですよね、何気なく過ごした2年間と同じ期間で実現できてしまうなら楽なものです。
このような非現実的な目標をたててしまったのは、「力をつける」という認識が間違っていたからだと思います。
今までは、勉強のように要点を押さえればグンと力が伸びるものだと思っていました。
しかしゼミに入ったことで、八方塞がりの狭い岩窟の中に閉じ込められていて、それをカッターや錐のような小さく尖ったもので少しずつ削っていくイメージへと変化しました。
少しずつ実力をつけていくしかありませんし、特定のシチュエーションでは特定の力しか身に付けることはできないのではないでしょうか。
ゼミで力がついたのは確かです。でも、その力が役に立つのはゼミの中でだけかもしれません。それでいいのだと思います。ゼミでのがむしゃらな2年間は、私に少しずつ道を作っていく方法を教えてくれました。
いまの私には、全く異なる次のステージに進んでも、がむしゃらに道を作っていける自信があります。
2年生の皆さん、私の拙い一例ではありますが、新しい環境に身をおくことで新しい考え方をもつこともできるかもしれません。新しい環境のひとつに、牛島ゼミも考えていただけると嬉しいです。
皆さんの先輩になる18期は、とっても頑張り屋ないい人たちばかりです。
最後になりましたが、常に優しく見守ってくださった先生、共に全力で頑張ってくれた同期、ゼミに通うモチベーションとなってくれたかわいい18期、ありがとうございました。
▲愛するトガプロ同期