23期振り返りブログ【きどさん編】人それぞれの成長

はじめに

こんにちは、牛ゼミ23期のだいきです。
去年22期の先輩の振り返りブログを読んでほっこりしていたのがついちょっと前のように思い出せるので、自分の番が回ってきたのが不思議な気分です。
この振り返りブログはゼミの2年間でどんな成長ができたのかを考えるブログですが、ゼミで成長できたことについて私は3年生からずっと考え続けてきました。
そしてその問いに対してどんな考え方をしてもいつも同じ結論になっています。
ただ、その結論に対しての捉え方が変わったことが1番の成長じゃないかな思っています。
捉え方がどんな感じに変わったかなというのを書きながら思い出していきます。

 

一直線の3年生時代

3年生時代を一言で表すなら「真っ直ぐ」だと思います。私は目の前のタスクをこなしていくのが得意なタイプなため、ゼミの活動を淡々とこなしていった気がします。
ゼミに入って最初のディベートでは班員のみんなとうまく意思疎通が計れて、会議のたびにみんなでお菓子を持ち寄って食べていたのが懐かしいです。
その次のディベートでは試合の前にコロナに罹ってディベートに出ることができず、とても悔しい思いをしました。
その悔しさからディベートの渋沢杯を目指そうと思っていましたが、自分のやりたいことを優先して三田論を選びました。
三田論では論文のゴールが曖昧で苦戦しましたが、自分が後々見返して満足できる論文ができることというゴールを見つけてからは前に突き進めたと思います。
プロジェクトはトガプロに入り、先輩についていくのが精一杯でしたが、楽しく充実したプロジェクトでした。
こんな感じで振り返ると今自分の持つスキルをその場で最大限に使い切ることをしていました。そうしたらなんとかなっていたなと思います。

遊ぶ時もまっすぐ全力で!

 

自分について考える転機

そんな3年生時代でしたが、自分のゼミでの成長について考えるようになったきっかけがありました。
それは4年生トークイベントです。
例年日吉で行っており、4年生が自分の成長について語るイベントです。
そこである登壇者が話した「あなたにとっての成長とはどんな意味ですか?」というフレーズがずっと頭を駆け巡っていました。
トークイベントで私は司会をしていて、4人の登壇者の発表が終わったらそれぞれに一言ずつコメントしていたのですが、「成長とは何か」について話した登壇者の4年生へのコメントが思いつかなかったほど衝撃でした。
その日自分のゼミ生活を振り返って、自分が成長できたことは何か考え続けました。
同期がディベートや三田論で目に見えて成長している中、自分は成長できているのか。
答えは否でした。
自分はできることをしているだけで、周りのみんなのようにできなかったことができるようにはなっていない。
ただ目の前のことを淡々とこなしていっただけで、そのさらに先へ行ったことがない。
このように感じてしまい、当時の私は自分が成長できていないことがとてもコンプレックスでした。トークイベント以来、自分は成長できているのかを常に問い続けていくようになり、ゼミで成長することを意識するようになりました。

 

3.5年生 2年生を迎えるにあたって

自分の中でゼミへの意識が変わったタイミングで入ゼミの時期が訪れました。
牛ゼミでは2年生と真剣に向き合い、来年共に活動する2年生一人ひとりを見つめます。
オープンゼミや各種イベントなどで2年生がたくさん牛ゼミに来てくれて興味を持ってくれる中で、自分の来年の活動やビジョンを意識するようになりました。
来年の自分はどうなっているのか、4年生らしく成長できている姿を後輩に見せられるのかを考えました。
そして24期が決まり、より成長への焦りは加速していきます。3年生の終盤は自分が24期にできることを考え続け、22期の先輩のようにいろいろな牛ゼミイズムを下の代へ引き継げるようになりたいと思いました。

そのタイミングで先輩たちが主導で行っていたプロジェクトが23期に受け継がれ、自分たちで来年度のプロジェクトの方向性や活動を決めないといけない時期が来ました。
個人的にここが3年生の活動で一番大変でした。
今までは決められたことを行っていれば何とかなったが、プロジェクトは全く同じというわけにはいかない、何か進化させていかないといけないからです。
私はゼミで「自分ができることのさらに先」にいったことがなく、決められたレールではなく自分でレールを作らなきゃいけない経験が少なかったので、「来年度のプロジェクトはどうしていくの?」という問いに答えることがあまりできませんでした。
それでも23期のトガプロメンバーとなんとか知恵を絞り、来年度の方針や活動を決めることができ安心しましたが、よくよく考え直すと自分が考えたオリジナルのものはなく、決められたレールを少し改良することしかできていないのではないかと思うようになりました。

 

4年生(?)

ここまで結構ネガティブな感じに書いてきましたが、このような意識は当時明確に思っていたわけではなく、今思い返すと深層心理で思っていたなあという思いや考えです。
当時は目の前のことにがむしゃらに突き進んでいたので、「難しいことを考えてもよく分からないしいつも結論が一緒だから、まあいっか!とりあえずやろう!」みたいな感じでした。
そんなこんなで学年は4年生に変わりましたが、まだ自分の中では3年生を迎え入れる準備が完了しておらず、中身は変わらず3.5年生だったと思います。
そのため、この章のタイトルも4年生の後ろに「?」をつけました。
成長できていないのに、24期の先輩としてふさわしい姿を見せてあげることはできるのか、22期の先輩たちのような4年生になれているか・なれるのかについて考え続け、いつも焦りと不安がいっぱいでした。
しかしそんな感情は別の感情で上書きされていたのであまり気にしていませんでした。
その感情は「24期がいてくれてよかった」です。
前述したように牛ゼミでは2年生と真剣に向き合うので、自分たちが見つめ続けた24期がついにゼミに入ったと思うと嬉しい気持ちがとても大きかったです。
ゼミに入った後の24期は2年生のときに見れなかった意外で面白い一面をたくさん見せてくれて、いつも楽しかったです。
そこで3年生終盤から思い続けた先輩として振る舞えるのかという意識は変わりました。
振る舞えるかどうかじゃない、成長はしていないけど振る舞うしかない、自分が受け継いだ牛ゼミイズムを授けていこうと思いました。
簡単に言うと吹っ切れて、やるしかないと思えました。

 

4年生 「成長」とは

とにかくやるしかないと意識が変わってから成長への捉え方も変わったと思います。
今までは成長とはできなかったことができるようになることだと考え、能力やスキルといった側面での成長に目が向いていました。
しかしトークイベントで先輩が言ったことは「あなたにとっての成長とはどんな意味か」だったように、人それぞれ何をもって成長とするかは違うと思えるようになりました。
そこで再度ゼミを振り返った時に私は常に自分ができることをできる限りしてきたと思います。
時には悩むこともありましたが、足を止めないでまず動く・進み続けることをしてきました。
それを2年間続けられたのはゼミのおかげだと思います。
たしかに目に見えるような成長はできていないかもしれない。
けれども常に進み続けることはできました。
前へ前へという意識を保ち続けられたことは私にとって「成長」であると思えるようになりました。

24期と行ったゼミ合宿。本当に楽しかった!

 

さいごに

少し長くなってしまいましたが、私のゼミでの成長はスキルといった目に見える成長はわずかです。これは3年生から結論は変わっていません。
しかし歩みを止めず進み続けられるように成長できたと思います。

このように成長できたのはゼミのおかげであり、そのゼミで見守り続けてくれた牛島先生、いろいろなことを教えてくれた22期の先輩たち、いつも楽しませてくれてエネルギーをくれる24期の後輩たち、個性豊かで2年間一緒に駆け抜けてくれた23期の同期がいてこそだとしみじみ感じます。
23期が同期でよかったなと常々思います。
どの活動でも一緒に活動する仲間がいて、だからこそ歩み続けられる環境に2年間いられたことが自分にとってのかけがえのない財産です。

3年生のゼミ初日に撮った23期。みんな緊張していて初々しいですね笑

いつも支えてくれた同期には感謝いっぱいです。
ゼミに入ってよかったと自信をもって言えるので、2年生の皆さんはたくさんのゼミを見てみてください!
そして牛ゼミに興味を持ってくれたらとても嬉しいです。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。