12月10日限定公開!牛島ゼミのディベート
うちのゼミはフィールドワークだけじゃないんです。
今回は牛島ゼミのディベートが見られる唯一の機会、オープンゼミの詳細をお伝えします。
全5回予定している「ゼミ見学(普段のゼミ活動の見学)」とは違い、2年生はディベートの模様を生でご覧いただけます。牛島ゼミはディベートを最も大きな活動の1つにしています。しかし三田祭論文のようになかなか見る機会がありません。
そこで、今回は牛島ゼミを理解する上で唯一ディベートをご覧になれるイベント、「オープンゼミ」に来ていただくにあたり、その魅力をたっぷりご紹介します!
■オープンゼミ詳細 ------
日時:12月10日(木) 16:30~18:30
会場:日吉キャンパス 第4校舎B棟 22教室
予約不要
資料:肯定側立論/否定側立論/ディベートノート(用語集)
※資料は当日お配りしますが、事前に目を通して頂けるとよりディベートを楽しめます。
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2014年度の様子 https://gyuzemi.jp/archives/2742
1.ディベートとは
ゼミでの位置づけ
与えられたテーマについて肯定側・否定側に分かれて討論し、「論理的思考能力」「批判的思考能力」の両輪を獲得します。3年生は最大3回の本格的なディベートを経験します。本年度は、インゼミやディベートリーグにも参加しています。
牛島ゼミで取り扱うディベ―ト
牛島ゼミが取り組んでいるのはアカデミックディベートです。テーマが与えられ、個人が持つ主張とは関係なく、否定側・肯定側に振り分けられます。
また、チームディベートでもあり、4~7人で闘うのが特徴です。評価項目には「チームワーク」というものがあり、誰かひとりがスタープレイヤーで、誰かがまったく発言しないというのは評価されません。
試合の流れ
試合中盤のフリーディスカッション以外は、肯定側・否定側それぞれのターンが明確にあります。それぞれの過程を、両陣が順番に行います。
※今回のオープンゼミでは通常よりも時間が短縮された試合をします。以下は牛島ゼミが実際に試合をするときの時間配分です。
・立論発表(肯定のち否定)各6分
互いの大筋の論理を発表します。4ページにわたるレジュメが配布されます。ここで発表された立論をもとに試合が進められます。ここでの内容は事前に発表されています。
・反対尋問(肯定のち否定)各5分
「Yes/No」で答えられるような、短答の質問をします。逆質問は禁止されています。
認識や立場の確認を取るような質問が多く、ここで相手から有益な回答を引き出せるかが試合の大きなカギです。
・反駁発表(否定のち肯定)各5分
相手の立論と反対尋問の回答から、敵陣の論を批判します。ここでは、どこまでが共通の理解なのか、どこが試合の主要な論点なのかを明らかにし、具体的に論を交わしていくイメージです。
反駁の内容は、「相手のデータの信頼性がないこと」に始まり、「解釈が間違っていること」や「論理が正しくないこと」まで広く批判します。ここでは1ページ分のレジュメが配布されます。
・フリーディスカッション 全20分
最初の発言権は否定側、10分経過時に打ち切られ、肯定側に発言権が渡されて再開します。
試合が最も盛り上がる、ディベートの肝です。ここでの議論がいかに論理的で説得力があるかが、勝つか負けるかの分かれ目です。単に自論の主張だけでなく、相手の主張を聴き入れ、それでもなお自論が正しいことを証明しなければなりません。
・最終弁論(否定のち肯定)各5分
試合の締めくくりとなる発表です。これまでの議論の流れをまとめて5分で発表するという大役で、ここで整理して客観的に試合を振り返ることができると、ジャッジが納得する発表となります。
フリーディスカッションの内容を踏まえなければならず、臨機応変な弁論が求められるため、各チームでエースを投入することが多いです。
2.今回の“見ドコロ”
(1)駆け引きのある戦略
テーマは「株主重視のコーポレートガバナンス改革の推進は日本経済にプラスである」です。アベノミクス「第3の矢」として注目されている議論であり、外国人投資家やROE、配当金などについてよく論戦されます。
それぞれに戦略をたて、議論の果てに自論が優位であることを証明してかかります。ゼミ員の中には「勉強として取り組んでるのに勝敗がつくゲームができるところが最高!」という声もあるほど。その立論、戦略の立て方は奥が深いです。
(2)話し方、論理の立て方
「わかりやすさ」がディベートにおいて重要です。なぜならディベートはオーディエンスに語り掛け、ジャッジに判断されるという点を見逃しては勝てないからです。単に正しい論理を述べるという視点以外にも気を遣わなければなりません。
(3)ゼミの雰囲気が“一発”でわかります
このために来たいとお考えの方も多いのではないでしょうか。3年次のゼミ活動のうち多くの時間をディベートに割くため、ディベートに取り組む姿を通して、ゼミ員の能力や姿勢、全体の雰囲気を確かめてください。
求められる能力
ディベートで求められる能力は何でしょうか。また、牛島ゼミではなぜディベートに取り組むのでしょうか。大きく分けて二つの能力獲得のために取り組んでいます。
・論理的思考能力
「入念に調べられた根拠をもって立証すること」
筋の通った論を主張するためには、確かな事実が必要です。データをもとに議論することがディベートの根底にあり、しばしば根拠をめぐって論戦になることもあります。
「説得力をもった発言をすること」
反論してくる相手を前に、説得する根拠、論理、説明の仕方が必要です。例え主張が正しくとも、説明が十分でないと、相手との議論が堂々巡りになったり、ジャッジにも評価されません。
卒業生の中でもディベートによって「相手をわかりやすく説得する力がついた」との声があります。
・批判的思考能力
「いかなる主張にも必ず反論されます」
肯定側・否定側に分かれる以上、どれほど優れた論理を用意しても、必ず反論されます。
ディベートでは相手の論を鵜呑みにしないことが必要で、常に論理に間違いはないかを考えなければなりません。このことが、ディベートの意義である、議論の問題点や本質を正しく見つめることにつながるのではないでしょうか。
「冷静に客観的に」
まず、自陣と敵陣が共通して主張している部分と、異なった主張をしている部分を明らかにする作業が必要です。この上で、相手と自分の論を比べると自陣が優位にあることを訴えるのです。
ここでは、ただ重箱の隅をつついたり、自陣の主張をくりかえすだけでは評価されません。ジャッジやオーディエンスの立場になって思考することが求められます。
3.当日のコンテンツ
オープンゼミの内容は以下を予定しています。当日までに内容の変更がある場合もございますのでご了承ください。
・牛島利明先生から
・ゼミ紹介ムービー
・ゼミ員のディベートを観戦!
☆解散後はゼミ員や先生とお話いただけます
当日は予約不要です!お時間を空けていただき、日吉キャンパス22教室に16時30分までに来るだけ!
※三田で全5回開催するゼミ見学は予約制ですのでお早めにお申し込みください。
4.-今後の予定-
■オープンゼミ
日時:12月10日(木) 16:30~18:30
会場:日吉キャンパス 第4校舎B棟 22教室
牛島ゼミの主要な活動の一つであるディベートを2年生のみなさんに実際にお見せする予定です。
■Gyu Lunch
牛島先生とゆっくり話をしてみたいという声にお応えして、先生自らがひっそりと打ち出した新企画です。
各回定員3名で実施します(予約制)。
■ゼミ見学
日時:11月26日、12月3,17,21,24日(月・木)4・5限
会場:三田キャンパス
[ゼミ見学事前予約フォーム]
※要予約
三田祭論文発表後、普段のゼミの様子を知っていただくために、ゼミ見学を行います。三田の教室で、通常のゼミ内容をお見せします。複数回実施しますので、ご都合のつく日程にご参加ください。
■三田祭論文発表
日時:11月20日(金)―23日(月) 三田祭期間中
会場:南校舎4階441教室(三田)
牛島ゼミの活動における三本柱のひとつ、三田祭論文の発表を行います。テーマの選択から導きたい結論までその年の3年生らしさにあふれます。説明会などで聞きそびれたゼミに関する説明にもお答えします!
入ゼミ冊子「秘密の巻物」を配布しますので、ぜひお立ち寄りください。
たくさんのご来場ありがとうございました!