21期振り返りブログ【せいなさん編】一歩引くこととサボることの境界線

こんにちは、4年のせいなです。
ブログの最初の文章が苦手で毎回小学生の日記みたいになっちゃうので思い切って割愛します。なんか四季に沿ったいい文章とか書いてみたいです。

突然ですが、例えば皆さんがグループワークをしているとして、今までグループを引っ張っていた人が急に皆に任せ始めたとしたら、皆さんはその人が一歩引いて見守ってくれていると思いますか?それともサボっていると思いますか?タイトルは牛ゼミの活動において考え続けた問いです。問いが生まれた背景は多々ありますが、主としてディベート活動を通じてなので、ディベートについて書いていこうと思います。ゼミ員の予想通りですね。


↑困ったらすぐこのポーズするディベ班

私がディベートを初めてやったのは、ゼミに入ってすぐにあったディベート練習会?体験会?です。元々家族もお喋りで、中高もよく喋る激しい女子校にいた私は、何か言われたら何か言い返すというのが普通になりすぎていたようで、たくさん発言してしまいました。そこから「せいなはディベートができる」とよく言われるようになりました。

そういうイメージがつくとどうなるかというと、その後何回か行われるディベートの試合の班分けで、ディベートできる要員として班に組み込まれるわけです。1回目はまだよかったのですが、2回目からは本当にプレッシャーでした。今まで人を引っ張る役割を特にしてこなかったのも大きいと思います。自分が進めないと完成しないのではないか、本番も自分が発言しないと沈黙になって試合にならないのではないか、などと色々考え、やっている量に差がありすぎると思いながらも結局自分がやってしまっていました。勝ちたいというモチベーションというよりは、この間の試合であんなに発言していた「できるはずの」人が発言しなかったら、先生含む周囲にサボっていると思われるのではないかという恐怖心から進めていました。私はよく「負けず嫌いだから言い返されたらつい手挙げちゃうんだよね」と周りに言いますが、半分ぐらい嘘です。試合中沈黙になるのが怖いから、サボっていると思われて怒られたくないから、とりあえず手を挙げていることも結構あります。

さすがに渋沢杯(※他校とやるディベートの大会のこと)では皆の発言量を均等にするため、4人のうち2人がイレギュラーな質問を主として対応しようとなりました。つまり、準備段階で予想できていた質問などは残りの2人に任せることにしました。本番では私が勢い余って発言しすぎたせいで作戦はやや失敗に終わりましたが、作戦としては悪くなかったのではないかと思います。この時点で私は、「一歩引く」とは、「基本的には任せるけど、何かあった時は責任をもって対応すること」なのかなと思うようになりました。ということで一旦タイトルの問いは、責任を取る覚悟をもって見守ることが「一歩引くこと」、一切の責任を持たず人任せにすることを「サボること」だと結論づけたいと思います。いざとなったらなんとかしてくれるだろうとチームメンバーが思ってくれていればそれはサボりではなく、上手く一歩引けていると言えるのではないでしょうか。


↑一生ポーズがダサい否定班

ただ困ったことに4年になって3年生の相手として再びディベートをする中でまた疑問が生まれました。それは「一歩引くこと=何かあった時に責任をもってくれる人がいることはチームにとってよいのか」というものです。
4年次のディベートは皆就活も終わって、というタイミングだったこともあり、だいぶ熱量が下がっていました。私の気のせいかもしれませんが、大半の人は「自分がやらなくても誰かがやってくれる」と思っていたのではないかと思います。ただ私は皆が思っている「誰か」というのは私だろうと勝手に思っていたため、1人だけ逃げ場がないような気持ちでした。そんなことは考えすぎだ、せいなも皆と同じようにやればいいとゼミ外の人から何回も言われましたが、対3年の負けるわけにはいかない試合で、私もやらなかったらどうなるのかを実験する勇気はどうしてもありませんでした。

ただ心のどこかで私がやらなかったらどうなるのだろうかとは思っていたため、3年生には非常に申し訳ないのですが、渋沢杯の直前の練習試合の準備段階で実行してみることにしました。一歩引き、いざとなったらやるよというのではなく、サボってみました。そしたらチームメンバーがなんとかしてくれました。その時私は思ったんです。今までは、いざとなったら私がやるという雰囲気を出しすぎていたせいで皆が私に任せてしまっていたのではないかと。あるいはせいながやるなら自分は手を出せないと思わせてしまっていたのではないかと。反省しました。何かあった時に責任をもってくれそうな人がいるというのはチームの主体性を失わせるのではないかと思うようになりました。なんならサボった方がチーム全員がちゃんと取り組むのではないかとまで思うようになりました。

ここまで書いておいてですが、何かあった時に責任をもつ人がチームにいるのはいいことなのかという問いに対する答えはまだ出ていません。サボる以外にどうやったら皆で主体性をもって均等にやっていけるのかもよく分かりません。結局は個々人のやる気次第になってしまう気もします。人を率いるのに優れている人は答えをあっさりと教えてくれそうですが、私はこの後のゼミや社会人を経て考えていきたいと思います。

根気強く読んでくれた2年生は、この人は結局何が言いたいんだと思っていることでしょう。私は牛ゼミの一番の魅力は、人との関わり合いが多く、そういった関わり合いを通じて今までの自分の役割とは違う役割を担えること、そしてその役割の中で今まで考えたこともないような問いにぶつかることだと思います。色々大変なこともありましたが(卒論書き終わっていないのでまだ大変なこともありますが)、総じてこのゼミに入ってよかったと思います。

最後になりますが、いつも私のお喋りに付き合ってくれる21期、ご飯行こうって言うくせに全然予定立てない私に根気強く言ってくれる22期(ほんとに行こうって思ってます)、うるさい私に付き合ってくださる牛島先生(ちなみにゼミで一番嬉しかったのは私がMVP取った時先生が喜んでくださったことです)、関わってくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。とはいえまだ11月ですね!卒業できるように頑張ります!