21期振り返りブログ【ゆりょんさん編】こうしが学んだ「本質的に物事を見る意識」

みなさんこんにちは!牛ゼミ21期のゆりょんです✨
もう振り返りブログを書く時期になってしまったのかと、なんだかとっても寂しい気持ちです😭

牛ゼミでの約1年半を振り返ってみると、内容が濃すぎて全て書ききれないくらい、私は見事にこうしになったなと感じています🐮
ゼミなしの生活が思い出せないくらい、楽しくて、辛いこともあって、でも嬉しいことが100倍溢れていて、いろんな感情が芽生えた1年半でした。

そんな1年半を振り返るために、まずは「なぜ私が牛ゼミに入ろうと思ったのか」から振り返ってみたいと思います。
クオリティに自信はないのと、先に注意点ですが結構長めのブログです笑(最悪では?)
でも優しい方、こいつ語ってんな〜くらいの感覚で最後までお付き合いください

【牛ゼミに入ったきっかけ】

私は2年間の大学生活を目標も楽しみもないままぼーっと過ごしていました。
内部で大学受験をせずに慶應に進学し、1年生は旅行して遊んで、2年生はコロナ禍。
そんな2年間(高校がNYだったので大学前に1年間ギャップイヤーがあり、ぐうたらしてたのは3年間かも)を過ごして、私がなぜ今慶應にいるのかがぼやけちゃっていました。

そんなときに、なんとなくゼミには入っておいた方がいいのかなと思い参加したゼミ説明会。高校の先輩がいるゼミを中心に回っていましたが、牛ゼミは唯一、なんとなく、牛島先生の授業、そういえば面白かったな。という感覚で見に行ったゼミでした。
そこから回数を重ねるたびに牛ゼミに恋するかのように頭はどうやって入るかでいっぱいに笑

一番惹かれたのは、ゼミ員のほとんどが口にする先輩方の人柄でした。
先輩方は牛ゼミでキラキラ、中にはギラギラしている人もいました。
「どうしてこのゼミが楽しそうなのか。先生の授業がなぜ面白かったのか。」
「このゼミで何ができるのか。何がしたいのか。」
選考を受ける上で自己分析をしていくと、自分の原点に立つことができました。

「地元福島の風評被害をなくしたい」
「福島の食のイメージを、”放射線”ではなく、”美味しい”というものに戻したい」
私はそこの思いを、被災してからず〜っと持っていました。
高校はニューヨークに渡っていたのですが、実はその時の原動力も東日本大震災と原発事故だったんです(詳しくは、めぐるめ福島のnote投稿にあるのでぜひ読んでみてください笑)

私は後付けで牛ゼミに入るための口実を探していたのに、自己分析してたら、牛ゼミの先輩方の「問題意識を持ち、働きかける姿勢」「自分の好きなことを通して、インプットはもちろんアウトプットをしていく姿勢」をみて、自分の本当にやりたかったことを思い出しちゃったんです笑
そして何より、「このゼミではそれができる」という確信を持つことができました。

【入ってからのお話】

私は牛ゼミに入ってから、論理的思考力、情報収集能力、批判的思考力、行動力、計画力、言語化能力、、、などなど数えきれないほどの力を身につけられました。
これは私が特有なわけではなくて、ゼミ員とこんなところが成長したよね、という話をしたら、多分みんなが共感してくれるくらい、ゼミ員みんなが得意分野苦手分野は違えど成長している部分だと思います。

学んだことが多すぎて、エピソードぜ〜んぶ書くと卒論みたいな分量になってしまうので、私は一番経験してよかった、悔いは残さずやり切ったと自信を持って言える、めぐるめ福島班について書いていきます(本当はぜ〜んぶ書きたい…!)

(猪苗代湖で撮った写真お気に入りです☺︎)

【めぐるめ福島班の結成】

めぐるめは、食のサプライチェーンに働きかけ、流通上の問題を解決していく活動をしています。

ずっと待ち望んでいた牛ゼミ活動1年目。
昨年度(2021)は、めぐるめでは、静岡県三島市のお野菜を使ったお弁当企画と、八王子市のパッションフルーツのブランディングを手がけました。
当時の4年生(私の先輩の20期)主導で行っためぐるめの活動は、もちろんとても楽しくて、大学生ではなかなかできない商品開発やお弁当販売をして、楽しく新しい経験を積むことができました!

でも私は結局、何にも満足することができませんでした。
3年生の頃の私は、「本質的な課題が見えていなかった」からです。

楽しく活動をすることが一番大切なのはもちろんですが、物事には必ず理由があります。
なぜ、八王子なのか。なぜ、三島なのか。
なぜ、パッションフルーツなのか。

これらを意識せずに行った当時の活動は、私にとって特別なものにはなりませんでした。
(あくまで個人的に!めぐるめとしてはとても良い活動をしていたんですよ🤗)

そこで、この反省を活かして本格的に福島県の風評被害について取り組もうと動き出したんです。
いやいや、3年から動き出せよ!というツッコミをした方、さすがですね。
でも3年生の私は、環境に適応するので精一杯だったんです。それにこの反省の経験がなかったら、今ここまで頑張れていたのかもわかりません。(言い訳?)

福島班の立ち上げに伴って、まずは地道なインタビューから始めました。
何が本質的な課題で、どんな課題にアプローチをするべきなのか。
常にそれを考えて、仮説を立てながら、私の仮説は正しいのか、インタビューで答え合わせをしていきました。
でも、仮説はことごとく外れていきます笑

覆された一番大きな仮説の一つは、いまだに風評被害があると思っていたこと。
インタビューしてみて、農家さんはすでに前向きで、考えても何にもならないでしょ?と笑っていたんです。
特に印象的だったのは、ある農家さんが、
「風評被害って、生産者の言葉ではなくて、消費者が勝手につけている言葉なんだよ。僕たちは今前向きに、他の県と同じように頑張っているよ。」
とおっしゃっていたことでした。

私は、自分がいかに、自分自身の過去の被災した経験と、わかりやすい課題である震災というテーマに囚われていたかに気づき、またもや大反省。
過去の課題に縛られず、これからを見据えた活動をしなければならないんだと実感することができました。

そうこうしながらインタビューを続けて、福島班全員で気になったテーマ。
それが「耕作放棄地」だったんです。
福島県は耕作放棄地の面積が全国第6位。調査を続けてみると課題は思ったよりも深刻で、耕作放棄地から派生する他の課題や、課題と課題が行き交う負のループに気がつくことができました。
そしてありがたいことに、福島県で良いご縁もいただき、とっても素敵な農家さんと活動をさせてもらうことができたんです!(ああ書きながら泣きそう。江川さん読んでますか?笑)


(福島県喜多方市の江川さんです😊卒業してもずっと仲良くしてください!)

こんな感じで仮説検証を反復しながら、時には迷路に迷い込み、時にはモチベーションの維持に悩まされ、ああでもないこうでもないと企画を進めて、今(4年の11月)時点で、耕作放棄地を耕して大切に育てられたアスパラガスを使った農家さんの6次化に向けた商品開発を進めています。(この商品開発や福島訪問のことも書ききれないのではしょりますすみません笑。気になる方はめぐるめのnoteインスタをチェック!)

今考えると、こんなに自分のやりたいことが形になるなんて思っていなかったし、なんなら耕作放棄地という大きなテーマを取り扱うなんて夢にも思っていなかったです。
でもこんなに形になって、私は初めて、今の状態に満足しています。
(まだまだやりたいことはたくさんあるけど!)

3年の頃と違って、
本質的な課題を捉えて、何のためにこの活動をしているのか。
十分に理解して、共感して、全力で楽しむことができているんです。

(喜多方の菜の花畑も綺麗でした。福島どんどん好きになる〜😩)

常に問題意識を持ち、本質的に物事を理解することで、必要な情報や不必要な情報の取捨選択ができ、計画的に物事を考えて積極的に行動に移すことができました。つまり批判的思考力も、情報収集能力も、計画力も、行動力も、全部成長したと感じます。
そして結局これって全て、「本質的に物事を捉えることへの意識」に起因しているんじゃないかなと思っています。

本質的に物事を捉える意識を保つことは容易でも、実際に本質的にみることはすごく難しいことでした。
やりたいな!楽しそう!と思った企画も、これは本質的なこの課題に対してどんな立ち位置になるんだろう?と考えると、意味がないものでボツになることもあります。でも逆に、意外な一面があってもっともっと良い企画になったりするんです。それが楽しい。
ただ、そこまでの道のりが長い笑 根気が必要でした。

私は、本質的に捉えたいクソ真面目なので、考えすぎちゃったりモチベーションが維持できなくなったり、その長い間、自分との戦いがたくさんありました。

でも、毎回乗り越えられたのは、同じ目標をもつゼミ員のおかげでした。
一緒に悩んで、一緒に楽しんでくれるゼミ員がいたからこそ、私は自分のやりたいことを形にできたし、それをゼミ員にも共有できました。
特にめぐるめ福島班は、課題が大きいからこそいろんなアプローチ方法があるため、福島班のメンバーたちは私には思いつかないような、いろんな角度からのアプローチ方法を教えてくれました。そして私の「やりたい!」にも、「いいね!」って必ず言ってくれるんです。
本当にありがたい。
このゼミにしてよかった!
そう思えています。

そういう意味で、環境ってすごく大切で、自分がやりたいことがあっても環境によっては挫折してしまうと思います。
でも牛ゼミは、常にゼミ員同士で支え合っているゼミです。
私一人ではできなかったことを、みんなで作っていくことの楽しさを教えてもらった、大切な居場所となっています。

そんな素敵な居場所だからこそ、私は、
「本質的に物事を捉える力」を養うことができました。

【おわりに】
大学1、2年に怠惰していた女子大生が、大学4年には耕作放棄地の解消に向かって動き出すという、文字だけ見ると結構やばいストーリーが出来上がり、なんだか最後は結局ゼミ員への愛で終わってしまった振り返りブログですが、長い間お付き合いいただきありがとうございました。

思ったことつらつら書いてたら意味わからんくらい長くなってしまって…結局何が言いたかったのか聞きたい人は直接質問してください笑

ちなみにこれは私の振り返りのほんの一部です。笑
先生とラジオ制作したこと(超楽しかった)とか、入ゼミで企画運営をしたこととか、ディベートで渋沢杯に出たこととか。日常的にゼミ員とカラオケオールしたり、旅行したり、飲みに行ったり、何回かジェットコースターに乗りに行ったり…笑笑

いろんな能力や力をつけられたのはもちろんですが、本当に最高の思い出を大学で作ることができました!

(ディベ班も欠かせない!)

これから牛ゼミで培った力を発揮して、そして牛ゼミで出会った人たち全員とのご縁を大切に、本質的に物事を捉えながら価値あるものを提供できる人間になりたいと思います。

読んでくださりありがとうございました!