20期振り返りブログ【まゆさん編】喜怒哀楽がぎゅぎゅっと。

こんにちは~20期のまゆです。

今こうして振り返りブログに向き合うと、急に「卒業」の2文字と「社会人」の3文字が頭をよぎりました。私も前に進まなくてはいけないっていうことなのかもしれませんが、一旦この2年間を振り返ってみたいと思います。

喜怒哀楽すべてを味わったのは牛ゼミでの2年間だったかもしれません。それくらい濃かった2年間だったっていう証拠ですよね笑

遡ること2年前。日吉生活をサークルでの活動に捧げ、三田生活は何をしようと考えていた際に、たまたま説明会の教室前で勧誘されたことが牛ゼミとの出会いでした。つまり私はあの時、先輩に声をかけられなかったら牛ゼミに出会うことなかったということです。何があるかわからないですね。

エピソードファイル①:コロナにより「哀」しみから始まると思った牛ゼミライフ

ありがたいことに牛ゼミの一員となり、これから始まる牛ゼミ生活に心を躍らせていたわけですが、この年は新型コロナウイルスがちょうど流行り出した時期。社会は大混乱でした。対面でゼミ活動を行うことができず、ゼミ員と初めて会えることになったのはなんと秋学期が始まる10月になるのですが…。

自分が理想としていた三田のキラキラキャンパスライフはどこへ、そんな気持ちを抱えたまま3月4月は不安と悲しみのような気持ちと葛藤していました。

4月の半ば、ゼミ活動が始まり、「どうせ」という、反抗期の子どもかのような気持ちでパソコンに向かっていました。今思うと、どこかで、「きっと楽しいゼミライフは待っている」という期待もあったのだと思います。このあと、そんな不安を秒で払拭されることも露知らず、当時のひねくれている感じ、笑っちゃいますが笑

ですがさすがに、あんなに早く牛ゼミの活動理念「Something new, Creative first」の力を強く感じるとは思いませんでした。

初のオンラインディベート、地方の農家さんのオンラインインタビュー、オンライン高知合宿、などなど…。もちろん、対面でできたらなって思ったことは幾度もなくありました。ですが、予想できない状況下でも、こんなに充実したゼミライフになるとはさすがに思いませんでした。今年度は大分対面でのゼミ活動が可能となり、来年はもっと増えそうですね。私自身も牛ゼミの活動がどんな風に進化を遂げていくのか、OGとして見守るのが楽しみです。

エピソードファイル②:自分のふがいなさに「怒」りを感じた瞬間、その悔しさをばねに。

牛ゼミでは例年、3年生の春学期に全員がディベートを行い、秋以降「ディベート」か「三田論」どちらに注力するかを選択します。私が、ディベートが超苦手だったというのはゼミ内で有名な話です。

後輩からは、「ディベートが苦手だったなんて、ウソです絶対」ってよく言ってもらうようになりました。とても嬉しいことですね。それだけ自分が変われたのだなと思うと、ほんとに感無量です笑

私は本当にディベートが苦手でした。

まず超簡単に言えば、ディベートには相手の意見に反論して自分の意見を正当化する必要があり、自分の意見を咄嗟にまとめて相手に伝える力が求められます。

意見を言うのが苦手、おまけに緊張強い、というディベート向いてないレッテルが張られるような性格だった私は、かなり不安を抱えていました。

ですが唯一希望の光だったのは、「ディベートは準備が大事」ということでした。自分達の立場に優位になる資料を集め、相手の論に反論できる資料を見つけ、相手の論を崩す戦略を立てる、これは当日までにやるべきことです。定期テストが得意で問題が予想できない模試が苦手な、準備を力に変えるタイプの私には、準備ができることに安心していました、実際に試合をやってみるまでは。

春学期のディベートを終え、まず思ったのは、あんなに準備をしたはずなのに全然発言できなかったということです。議論のスピードに頭はつかない、とにもかくにも自信がない、一縷の望みは消え、ディベートの神様からも見放されたような気分になり、完全にディベートに対する苦手意識を植え付けられ、自分のできなさに怒りの気持ちがふつふつと湧いていました。

そんな気持ちが、自分を変えたいと思うきっかけになり、ある意味自分を変えたのかもしれません。あんなに苦手だったディベートを選択し、夏を走り抜けることになるわけですからね笑

エピソードファイル③:仲間と駆け抜けた青春の日々の先、悔しさと共に歓「喜」した瞬間

ディベートを選んだ私の3年生の夏は、ディベートの4文字と共に戦った肯定班のメンバーを無くしては語れません。

これまでは、何かと「できないかもしれない。きっと苦手だ。」という理由をつけ、ディベートから逃げていたのだと思います。そんな自分とお別れするために、まず考え方を変えることからスタートでした。やってみなくてはわからない、チャレンジしないと始まらない、この考え方は今ではすっかりモット―になりました。

あえて苦手なものに挑戦することを選び、仲間に支えられながら努力を続けていると、次第に目に見えて自身に3つの変化を感じるようになります。

1つ目は、できることはあるということです。ゼミライフが始まったばかりの頃、先輩から「ディベートってみんな自分に合った場所で力を発揮するんだよね」と言っていた意味がやっとわかりました笑

自分の意見に自信がなかったとしても、会議を回すこと、チーム内で意見が割れた時にその突破口を見つけること、できることは沢山あることに気づきました。

2つ目は、自分の意見を伝えることです。自身の役割が見つかるようになると、チームに貢献できるようになってきたかも!という自信がつき、思ったことは口にして伝えようと思えるようになりました。

3つ目は、楽しめるようになったということです。これは本当に大きな変化だと思います。あんなにディベートに対してマイナス思考だったところから、チームメンバーと苦楽を共にし、お互いの考えていることがわかるようになったことで、大変なはずの会議もいつの間にかないと寂しいものに変わっていき、自分の意見に周りが納得してくれるという機会も増え、喜びを感じるようになりました。

そして迎えた大会当日。結果は悔しいものになり、大泣きしてしまったことは恥ずかしい記憶です。ですが、大泣きできるほど頑張ったこの経験は私の財産となり、ディベートを選んで本当に良かったと思えた歓喜の瞬間でもありました。

エピソードファイル④:総じて「楽」しく、自分を変えてくれた牛ゼミでの2年間

牛ゼミに入って、各活動において楽しいことが山ほどありました。

「めぐるめ」では、実際に生産者の方のお話を聞き、野菜を食べ、都内のお店とのコラボによるお弁当の販売、普通の大学生では経験できない経験をたくさんさせてもらいました。

「いきかたずかん」では、レールに乗っていない人生を歩んでいる方の話を聞き、ゼミ員が自身と向き合うワークショップを開催し、たくさんの人の生き方と素敵な部分を知ることができました。こちらも、なかなか普通に大学生活を送っているだけではできません。

もちろん大変なことがなかったとは言いません。一つ一つの活動で高い壁が何度もそびえたったからこそ、壁を乗り越え、成功できた時の達成感は素晴らしいものでした。なので、牛ゼミの1年間を振り返ると大変だったというより、得られたものが大きすぎて、経験させてもらえたものが多すぎて「楽」しかったという想いが勝っているのだと思います。

ほんとに楽しかったなあ!!

(美味しすぎたお弁当、ゼミ活動とは思えない経験させてもらいました)

今このブログを読んでくれている2年生のみなさんへ

ここまで書きたいことを書きたいように書いてきましたが、もっとも伝えたいのは、牛ゼミライフはこのブログには書ききれないほど濃いものであるということです。

ゼミ選びに対して様々な悩みを持っている方がいると思います。自分の直感は案外信頼できるものです。その理由が、人などの雰囲気であろうと、活動内容であろうと、問題はありません。選んだ道を正解にできるかどうかは自分次第、だからこそ自分で選んだ道は必ず正解にできます。私は2年間で実感しました。

大学3,4年生の三田生活、挑戦を恐れず、一皮むけたい方、お待ちしていますね。

最後となりましたが、常に前を走り続け、振り返って手を差し伸べ、到底追いつけなかった憧れの19期の先輩方。
不甲斐ない姿も見せてしまったし、先輩らしく引っ張れたかと言われるとそんなことは全くないけど、頼もしく牛ゼミを共に盛り上げ楽しいものにしてくれた21期。
お父さんとして、店長として牛ゼミを常に温かく見守り、厳しくも必ず道を照らしてくれた牛島先生。

そして、バラバラすぎる個性が重なって、力を合わせた時には何万ボルトもの力を発揮し、2年間楽しいことも辛いことも共有してきた20期のみんな。みんなは、私のやる気の原点です。ゼミ以外にも沢山のことに手を伸ばしてしまって、自業自得で手が回らなくなっていた時、常に手を差し伸べ、居場所を作ってくれていた同期には、感謝してもしきれません。

卒業後も、この牛ゼミでの出会いがつながっていきますように。この学びやで得たものをこれからも胸に。

本当にありがとうございました!

(この写真を紹介している人沢山いる気がするけど、牛ゼミのお父さんが撮ってくれたファミリー感ある写真だなあ、牛ゼミっぽいなあって思ったので気にせず選びます笑)