19期振り返りブログ【かずきさん編】常に最強の主人公なんて設定は有り得ない

こんにちは。19期かずきです。

僕にもとうとう振り返りブログを書く時が来てしまいました。

留学したこともあって、ゼミには通常よりも長く在籍していたのですが、もうすぐ卒業です。長かったようであっという間。入ゼミ試験を控え、歴代先輩の振り返りブログを読んでいたのが3年前なんて信じられないです。

僕は19期振り返りブログのラスト担当なわけですが、これまで19期のみんなが「牛ゼミに入って成長したこと」「ゼミで悩んだこと」などについてリアルに語ってくれていて、正直、僕が伝えたいようなことはもうだいぶ伝えられてしまっています。ということで、これまでの振り返りブログと中身が似ていることもあるかと思いますが、3年前の僕と同じように振り返りブログを読んでいる2年生に向けて書いていきたいと思います。

※(先日、同期の18期から連絡があって、久々にゼミの振り返りブログを読んだらゼミをまたやりたくなったとのこと。そんなふうに将来また思えるような文章を残したいですね)
「常に最強な主人公」的な主体性の捉え方をしていたゼミ初期

牛島ゼミの試験を受け、念願かなって合格し、実際に活動が開始した3年春学期。僕のゼミへのモチベーションはすごく高かったです。憧れていた先輩と一緒に活動できること、先輩たちが通ってきたゼミ生活をこれから自分も送れることで先輩みたいになれるんじゃないかっていう期待感でワクワクし、ゼミの活動にのめりこんでいました。


(右も左もわからないまま、もがいて頑張った第一回ディベート。苦しかったし悔しかった。)

ディベートでは会議にほぼ全出席して会議を回したり、トガプロでは先輩に負けじと会議で発言したり、自らタスクを取りに行ったり。なんでもできることはやる!みたいな感じで頑張っていたので、同期からは「あいつならやってくれる」のような声が、先輩の17期からも「できる後輩」みたいな声が聞こえてきて、めちゃめちゃ嬉しかったです。ですが、嬉しかったのも束の間でした。俺がやる!とばかりに引き受けたタスクが気づけば右にも左にも存在していて、春学期終了時にはパンクしていました。

「主体的に取り組んで欲しい。」最初のゼミで先生に言われた言葉を自分で勝手に解釈し、暴走していました。

「主体性」の捉え方を見直した

1年間のアメリカ留学から復帰後、19期としてゼミ活動を再開することになったのですが、復帰直後にまさかの出来事が。

【重大発表】「元18期のかずき、19期の代表になる」

びっくりしたし、一個下の同期ということもあって、変なプレッシャーというか気負っていました。そして、また「常に最強な主人公」みたいな考えになってしまわないか不安でした。

そこで、18期の時と同じ失敗を繰り返さないために、「前のめりではなく、一歩引いて全体を見る」を意識してみたんです。ガンガン進む主人公みたい感じではなく、実は陰で支えている脇役?サブキャラ?のような感じを目指してみようと。

これを意識してから、自分のバランスがとれるようになり、カチッとハマった感がありました。ディベートやトガプロで、自分が引き受けるべき仕事はもちろん引き受けるし、全体を見た上で自分が進んで前に出るべきかそうでないかを考えてから行動するようになりました。また、自分に余裕が無い時は素直にメンバーを頼るようにもなりました。自分の弱いところも見せられるようになったのは大きな収穫だったなと。ただ、以前と比べて積極性みたいなところは少し抑えられているかもしれません。でも、グループのメンバーはしっかり僕をみてくれていて、「仕事人」「かずきならやってくれるでしょ」みたいな声は聞こえます。そして、以前の僕を知っている人は「かずき落ち着いたよね。安定感というか適応力高くなったよね」みたいな変化を伝えてくれました。

こんな感じの自分の変化から、組織の中で自分の役割を探したり、組織に不足していることを陰ながら補ったりすることも「主体性がある」と捉えられると気づいたんです。また、率先して行動を起こしたり、前へ前へと推進力を発揮することだけが「主体性がある」ということではないということにも気づきました。


(ディベート否定班。みんな優秀すぎて頼りまくっていました。頼れるメンバーだからこそ、自分を変化させることができたんだと思う。ありがとう。)

主人公と気負わず、主役になればいいんじゃないか

「主体性」。このワードって牛島ゼミで結構重要なキーワードだし、みんなこのワードについて悩むことも多いんです。みんなそれぞれ捉え方が違うし、発揮の仕方も違います。だからゼミをやっていて面白いこともあれば、難しく苦戦することもあります。

僕なりにゼミ生活を通じて考えた「主体性」の捉え方みたいなものは、

「ゼミ生活のストーリー全編の主人公になろうなんて気負わず、ストーリーの中のいくつかの場面で主役になればいいんじゃないか」

みたいなものかと。全然上手に表現できないし、なんなら意味わかんないと思います。

ゼミに入ればディベートや三田論、ソーシャルプロジェクトなどのグループワークがたくさん待っています。その中でずっとグループの最前線に立ってアイデアを出したり、メンバーを引っ張ったりするのは限りなく不可能に近いと思います。できたとしても相当自分を疲弊させるし、バランスも取れなくなります。だから、時には他のメンバーも頼ることも、他のメンバーが主役で自分が脇役に回ることも大切なことだと思います。

アニメや漫画で考えればわかりやすいと思います。ワンピースではルフィが一応主人公だけど、ゾロやナミ、サンジみたいな仲間が主役のストーリーもありますよね。鬼滅の刃も炭治郎だけじゃなくて煉獄さんが主役の時もありましたよね。主人公ってかっこいいし憧れます。でも、主人公一人だけでストーリー全編が上手くいくことなんてないですよね。そこには必ず脇役であったり、主役一時交代の場面が存在します。だからこれから牛島ゼミに入る人も最強の主人公みたいなゼミへの貢献の仕方ではなくて、自分の役割を上手く見つけたりバランスをとって欲しいと思います。組織のことを考えてバランスをとったり、陰で支えることも立派な主体性の発揮だと思いますので。

結局2年生に伝えたかったことって?

ここまでまとまりのない長い文章を書いてきましたが、2年生に伝えたいのは、

「ゼミでたくさんの自分を見つけて欲しい」ってことです。牛島ゼミではグループでいろんなことに挑戦する機会が多いです。その中で自分の役割だったり、貢献度で悩むこともあると思います。そんな悩んだ時には、自分を見つめ直したり、ちょっと違う自分にチャレンジしてみて欲しいです。意外にしっくりきたり、自分を許せたり、少し自分が好きになれたりもします。これからゼミを作っていく一員となる2年生には、ゼミを好きになって欲しいですし、ゼミの仲間を好きになって欲しいし、そんなゼミに所属できている自分も好きになって欲しいです。そうすれば、ゼミで自分が頑張っている意味を見つけれられてモチベーションの維持が自然とできると思います。あまり気負いすぎず、自分らしさと他人とのバランスをうまく取りながら臨機応変に主体性を発揮してくださいね。

最後に

僕は人に恵まれてきたなとつくづく思います。自分が成長できたのも、自分を好きになれたのも、これまで頑張ってこれたのも周囲の仲間が支えてくれたからです。3年間くらいに及ぶちょっと長いゼミ生活でしたが、そのおかげでずっと尊敬する17期の先輩や、先輩でもあり頼もしい同期でもある18期、寂しがりやでちょっと面倒な一個上の僕といろんな挑戦を一緒にした同期の19期、そして、オンラインのような状況の中でも慕って頼ってくれた後輩の20期といった多くの人とつながれました。本当に感謝しかないです。そして、いつも活動を支えてくださり指導してくださった先生には大感謝です。なかなか飲み会なども減りましたが、卒業後に近況を報告させてくださいね。ぜひゼミ生で集まりましょう。あぁ、ゼミ終わりたくないな。では、各自大きく成長してまた必ずどこかで。