今年度のオーナ制度について

お世話になっております。有難豚プロジェクトです。

本日は、今年度のオーナー制度についてのお知らせです。

今年度は、オンラインのツールを活用し、皆様とはーとん姉妹の成長を見守ってきました。

はーとん姉妹は順調に成長し、2月末に出荷を予定しています。本来であればオーナー制度で、はーとんのお肉をお届けする予定でしたが、今年度ははーとんを出荷せずに母豚候補として飼育を継続していく選択を致しました。

そのため、今年度のオーナー制度では、はーとんと一緒に生まれ育った兄弟豚3頭のお肉をお届けしたいと考えています。

私たち有難豚プロジェクトは、この決断に至るまで話し合いを重ねてきました。

はーとんを母豚候補にするという選択をした理由は以下の通りです。 

①コロナ禍で飲食店等への豚肉の販売が縮小してしまった影響で、現在はーとん姉妹のお肉の行き先がない状況であり、出荷後はお肉を冷凍保存することになります。この状況を打破するために、雌で母豚としての適性が高く、将来母豚として活躍できるはーとんを母豚候補として飼育し、兄弟豚たちのお肉をオーナー様と一緒に頂くという選択をすることで、はーとん姉妹全頭の命をより大切に頂くことができるのではないかと考えました。 

②はーとんは最短で7か月後には母豚として子豚を産むことになり、4〜5歳になるまで順調に母豚として活躍すると、約100頭の子豚の命を繋ぐそうです。1頭の豚が100人分の食になることを踏まえると、はーとんは1万人の食を生み出すことになります。このように私たちが見守ってきたはーとんが沢山の命の繋がりを作りだすことができる点に、魅力を感じました。 

③はーとんが、順調に母豚として活躍した後は、大人豚として生ハムやベーコンになる予定です。大人豚は通常の豚肉に比べて細かなサシが入り、旨味があり非常に美味です。しかし、このように長期飼育された豚肉が市場に出回る事は少なく、消費者がその過程や味の価値を実感する場がないのが現状です。はーとんの豚生を見守りながら、最終的には豚の長期飼育の価値にも触れていきたいと思います。現在、はーとんは生後半年で110キロ程ですが、大人豚に成長すると250キロ〜300キロになるそうです。 

コロナ禍における飲食関連の現実を踏まえ、はーとんを母豚候補にするかについて様々な意見を交わしました。このような貴重な機会を与えてくれたはーとん姉妹に感謝して、現状の飲食業界の課題の一端を解決するために、有難豚プロジェクトも今年度ならではの新たな挑戦をしたいと考えました。 

これまではーとんのお肉を心待ちにしてくださった皆様には、出荷間近でのご報告となり大変申し訳ありませんが、このような私たちの決断にご理解いただけますと幸いです。

なお、オーナー制度のお申し込みにつきましては、近日中にブログにてご案内する予定です。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。