皆様、現在全世界でコロナウイルスが猛威を振るっていますが、お元気でお過ごしでしょうか。有難豚プロジェクト4年生のあかねです。
4年生である私達の卒業式も中止になってしまい、影響の大きさを身をもって体感している日々です。
さて、ご報告が遅くなってしまいましたが、
1月末にぎゅっとんのお肉をオーナー様に配送致しました。
当初の予定よりだいぶ遅いお届けとなってしまい大変申し訳ありません。
お届けが遅くなる旨をオーナー様にお伝えした際には、
「ぎゅっとんが少しでも長生きしてくれるのが嬉しい」
という温かいお言葉を送ってくださったり、
配送のお知らせの際にも、
ぎゅっとんを思う温かいお言葉を下さったり、と
皆様最後まで共にぎゅっとんの成長を温かく見守ってくださり、ぎゅっとんも私達も本当に温かいオーナー様方に恵まれたなと感じました。
最後までぎゅっとんを温かく見守り、発送を楽しみにしてくださった全てのオーナー様方にこの場を借りて心から感謝申し上げます。
今年は、お肉の梱包作業にはきょーすけとゆかが行ってくれました。
オーナー様にお送りしたお肉は
ロース・肩ロース・バラ・モモのいずれかの部位500gになります。
少し形が崩れてしまったお肉にはぎゅっとんのお肉で作ったソーセージも梱包させて頂きました!!虹色コーンの種と合わせて養豚家の希望さんによるサービスになります。
ご厚意に本当に感謝です。
また、メンバーのよーへいが一生懸命作ったぎゅっとんの冊子も同封させていただきました。とてもスタイリッシュでかっこよく、内容も一層詰まった冊子になっています。
オーナーの皆様にぎゅっとんが生きた姿を少しでもお伝えできれば嬉しいです。
実は、出荷を行う直前の1月頭、希望さんより、
ぎゅっとんを母豚候補として残せるかもしれない
というお話がありました。
現在、養豚の世界では豚コレラの影響で、豚達や養豚場の存続が危ぶまれる状況に瀕しています。
幸いにも、有難豚は宮城の農場でのびのび元気に育っていますが、
それでも、安全性には以前にも増して十二分に気をつけて育てられています。
そして、ぎゅっとんのお父さんのいた農場も大きな影響を受けることになりました。
この状況下で、お父さんの血を残していくためにも、ぎゅっとんの兄弟の中から母豚候補を残そうというお話があるということでした。
このお話を受けて、私達有難豚メンバーはたくさん話し合い、たくさん悩みました。
自分達がずっと大切に想ってきたぎゅっとんが母豚として少しでも長生きできるかもしれない。その上、ぎゅっとんは兄弟の中でも性格がよく、体の程よい脂肪と筋肉で母豚として状態がとても良いとのこと。
でも、自分達で見守ってきたからこそ、最後の瞬間まで見守って、
これまで一緒に見守ってきてくださったオーナー様に届けたい
皆がどちらの想いも持っており、議論は拮抗しました。
そして、最終的には、
自分達はぎゅっとんを選んだ
責任をもって最後まで見守り、届けたい
という想いが強くぎゅっとんを予定通り出荷するという決断をしました。
この決断を通して、
より一層自分達が「命をいただいている」ことを強く感じずにはいられませんでした。
ぎゅっとんがオーナー様の皆様のもとに届くまでに、
このような決断が行われたことも心に留めおいて頂けますと幸いです。
長くなってしまいましたが、最後にもう一つ。
先日、オーナー様から嬉しいご連絡を頂きました。
届いたお肉を心を込めて調理したこと、
家族で囲み皆で笑顔で頂いたこと、
有難豚への想い、
等を丁寧に伝えていただき、本当に大切に有難豚に向き合ってくださったことが伝わってきました。
また、他のオーナー様からもお届けに際してたくさんの温かいご連絡を頂きました。
オーナー様が私達と同じように有難豚に対して、ぎゅっとんに対して向き合ってくださり、様々なことを感じてくださることは、まさに、私達がオーナー制度を通して届けたいと考えていたことです。
本当にこのプロジェクトに取り組み、向き合ってきて良かったと思います。
オーナーの皆様、
ぎゅっとんのオーナーとなって頂き、
本当に有難うございました。
私事になりますが、私は今回のブログをもち、現役生としての活動は終了です。
しかし、今度は、一人のオーナーとして、卒業生として携わり、
有難豚を支えていければ嬉しいなと思います。
本当に2年間
ありがとうございました!!