18期振り返りブログ【たくみ編】失敗しても”今”がある

暖冬だと言われていますが、2月に入ってからの寒さは耐え難いですね…
私は現在、利賀村に向かう道中の朝7時の富山駅でこのブログを書いていますが、いつも素早く文字を打つ右手が凍えてうまく動いてくれません。まるで、昔の感覚で走ったせいで転び怪我をする運動会のお父さん的な感覚を感じています。

こんな状況になっているのも、ゼミ選びに悩みつつ牛島ゼミを選択し、そして入ってからトガプロを選択したからです。そう思うと、人生は選択の連続で、僕は最終的に右手が震える人生を選択してきたということになります。完全なる失敗です。少し前に戻ってやり直せるのなら、スマホとコーヒーの入ったマグカップを右手で交互に扱い、最高のコンディションを整えられる暖かい自宅でこのブログを書き上げたいです。


(何回も朝早くの富山駅でそばを食べたトガプロメンバー。遠いけど、なんだかんだ行く道のりも楽しい。)

僕は昔から、自分が失敗したと思った途端に「やっぱりああするべきだったなあ…」と後悔するような人間でした。今で言えば、〆切までに余裕を持って自宅でブログを書くべきだったなあと。
だからこそ、後悔をしない為に難しそうな挑戦をしない性格でした。挑戦しなければ、後悔するような失敗が起きることは無いですから。

なので、自分でも当時倍率の高かった牛島ゼミを受験したこと、そして活動の中でも挑戦する機会が多いゼミを選んだことに驚いています。

そんな僕が牛島ゼミで活動してきたことで、少し成長できたことについて恥ずかしながら振り返れたらと思います。

なぜ牛島ゼミだったのか。

(先に書いておきますが、ここの「なぜ牛島ゼミだったのか。」という部分は話の流れに特に関係は無いです。ディベートをやったことで批判的思考力があまりにもついてしまったゼミ員に、挑戦する性格じゃないのに、牛島ゼミに挑戦したのはおかしくない?って言われない為に書いただけなので、暇な人だけ読んで頂ければ幸いです。)

僕が牛島ゼミを志望したのは、考え方が180度変わって、色んなことにアクセル全開で沢山挑戦したい!となったから。という訳ではありません。牛島ゼミに入り2年間を過ごした今でも、どちらかというと保守的に物事を考え、取り組むことが多いと感じています。

僕が牛島ゼミを志望した理由は、「色んな価値観を知りたいから。」でした。

先程も書いた通り、私は出来るだけ失敗しないような道を歩んできました。

しかしある時、友人から半ば強制的に外国人の観光案内を1人でさせられることになりました。もちろん僕は英語が話せません。英語話せない人が1人で知らない人相手に観光案内を英語で行うという、かなりのカオス空間です。失敗がもう目の前で挨拶している状態です。

しかしやってみると、意外と意思疎通はとれるし、全然知らない世界で生きてきた人の話を聞くのもおもしろい。想定外のプラスが返ってきたことで、挑戦するのも悪くはないのかもしれないと少しだけ思えるようになりました。

そして、自分はとても狭い世界の中で生きていたことに気づき、もっと色んな人の話を聞いて、関わることで新たな世界に触れたいと思うようになりました。

なので、様々な外部の人と出会うことのできる牛島ゼミを選び、自分とは生きてきた世界が違うであろう、富山県の山村の人と関われるトガプロを選択しました。


(利賀村の方のお家に泊まって一緒に夕飯。リアル田舎に泊まろう。)

ゼミに入ってから手に入れたもの。

牛島ゼミに無事合格し、晴れてトガプロとして活動することになってからも、失敗をしたくない慎重な性格と、ここにいれば何かしら成長するだろうという甘い考えも相まって、トガプロの中で自分なりの存在意義を発揮することができませんでした。

同期が少しずつ活躍をしていく中で、何もできていない自分を情けなく感じていましたが、ディベートも同時並行して行なっていく中で、トガプロの活動も率先して動くという自信が無かったのも理由の1つでした。(何をしたら良いかわからないというのもありましたが…)

じゃあ頑張ってみようと、一歩踏み出してトガプロの活動に手を出してみると、忙しい中でこなしていくことが大変で、スケジュール通りにこなせないことや、動き出しが遅くなることが多々あり、何度も失敗を経験しました。中々思うようにいかず、仕事を受けなければ良かったと小さく後悔することもありました。

でもこういった一種の挫折?経験を通して、こんな状況を突破する為の心構えを手に入れることができました。それは、

「じゃあ、今どうするべきなの?」

という自分への問いかけです。

単純ですね。
でも、今でも自分が失敗した時、後悔している時、なんとなく焦っている時に必ず考えていることです。当然ですが、いくら文句を言っても時間は戻せないですから、今からの動きを考えるしかないのです。

今何をするべきなのかを考えると、現状把握と今後の計画を考えることに目を向けることができます。失敗したとしても、それをカバーする動きを考えられるのです。これを考えるようになってからは、後ろを見るのではなく、前を向いて道を作ることに意識を向けられるようになりました。みんなにとっては小さな一歩かもしれませんが、後悔しがちな自分にとっては偉大な飛躍でした。逆アームストロング船長です。

牛島ゼミに入ってこんな使えるスキルを手に入れました!!というストーリーを期待していた方々、単純な話ではすみません…笑
確かに、ディベートを通して論理的思考力はこのゼミに入ってから成長したと思うし、グループワークでの役割、スケジューリング能力等々、以前よりも少し伸ばすことができたことは事実です。


(1番成長を実感することができたディベート。めちゃくちゃ楽しくて、会議するのが最高だった。)

でも、こういったスキルにおいて、僕よりも秀でている人はごまんと居るだろうし、今の力が社会で通用するかもわかりませんし、そうでない可能性の方が高いと思います。

社会に通用するスキルをつけるよりも、今後も必ず直面するであろう苦しい場面であっても、一歩一歩進んでく力、もがく力をゼミの活動を通して身につけることができたのは、自分の中でも大きな成長だと思います。挑戦する機会が多く、失敗経験を重ねたからこそ手に入れることができました。それを踏まえると、僕のゼミ選びは正解だったと言えます。

しかし、ゼミ選びをはじめ、人生の選択には非常に困りますよね。どんなゼミに入るのか、そもそもゼミに入るのか、どんな会社に就職するのか。小さなことをいえば、忙しい中で仕事を受けるかどうかもそうです。影響の大小はあるものの、人生を左右する岐路はいくつも用意されています。

僕は上述した通り、後悔しがちな人間なので選択することが苦手です。1番正解な選択肢を選ぼうとしがちです。でも正解なんてものはないと学ぶことができました。失敗したと思っても、今後の動きでどうにかなるということを様々な挑戦をしていく中で感じました。

先輩からの受け売りですが、「正解の選択をするのではなく、選択を正解にする」ことが重要なのだと思います。

きっと、その正解は人それぞれで、僕は牛島ゼミに入って、前を向いて進む力、もがく力を自分なりに伸ばすことができたと思います。

こう考えると、僕は牛島ゼミに入るという選択を少しでも正解に近づけることができたのでは無いかなと思います。ただ、寒い中でブログを書くという行為だけは正解にすることは出来ませんでした。取り戻せないものもあるみたいです。

最後に、温かく見守って下さった先生、ずっと憧れであり、ゼミに入るきっかけを作ってくれた17期の先輩、楽しい空間を作ってくれた同期、刺激を与え続けてくれた19期、本当に良いメンバーに恵まれました。2年間ありがとうございました。