【14期ゼミの振返り「考える前に動いてみるということ」−中山編−】

こんにちは。牛島ゼミ14期のなかたくです。

卒論も無事提出し、うれしさ半分と、ゼミが終わってしまうのかという寂しさ半分の学生生活終盤です。さて今回は自身のゼミの振り返りとブログを見てくださっている2年生へのメッセージを込めてゼミで学んだことに関して話したいと思います。

「まずはやってみること動くこと」
これが牛島ゼミで学んだことのひとつです。

思い返せば2年前、ゼミ説明会でひたすら牛島ゼミの先輩が呪文のように言っていた言葉。
「ツクエノウエダケノベンキョウジャナイヨ」
「ゲンバニアシヲハコブヨ」
中山拓哉(写真1)

当時はそういうことなんだろうと具体的にイメージできなかったのですが、
ゼミに入ってようやく自らが体験しその言葉の意味を実感しました。

ではここで、なぜ「まずやってみること」が重要だと考えるのか。
3つのメリットをゼミでの経験を踏まえて紹介したいと思います。

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【メリット1:とりあえずやってみることでやるべきことが明確化する】

私が所属していたソーシャルプロジェクトは利賀プロジェクト。

富山県にある限界集落、利賀村の魅力を学生目線で多くの人に届けるプロジェクトです。このプロジェクトでは昨年、村の特産品を紹介したカタログギフトを作成するため、クラウドファンディングによる資金を調達を試みました。

その結果、無事目標金額の52万円を大きく上回る87万円を調達することができ、現在はカタログギフトの成功に向け奔走中です。(https://gift.jimo.co.jp/tsukuru/toyama-toga/
中山拓哉(写真2)

さてこのクラウドファンディング。やるかどうかという話についてプロジェクトのメンバー内で話し合った際は「資金が集まらなかったらどうしよう」、「忙しくはないだろうか」など否定的な意見が多くでました。

ただこの否定的な意見、経験則や事実に基づく考えではないことにお気づきでしょうか。確かに経験したことがないことに対して起こりうる様々な可能性を考えるということは場合によっては必要なこともあるでしょう。ただ時と場合によっては起こりうるリスクや不安を考えることは何か新しいことをする障壁にもなりえます。

これが牛島先生のよくおっしゃる「未知に対する漠然とした不安」なのかもしれません。
(牛島先生はゼミ選びをする2年生に対し「ゼミに入ってうまくやっていけるか心配、両立できるか心配という2年生の声をよく聞くがそれは未知の環境に対しての漠然とした不安に過ぎない。まずは飛び込むことが大切」とよく仰っています)

クラウドファンディングについての話し合いをしているとき、ふとこの先生の言葉が脳裏をよぎりました。そこでこう発言したのです。「様々計画してやってみるより、やってみないとわからない。とりあえずやってみるか!」

心の中では大丈夫かなと思いつつもまずはやってみることにしたのです。

いざやりだしてみると、話し合いで出てきた「資金が集まらなかったらどうしよう」、「忙しくはないだろうか」という漠然とした不安は具体的な解決すべき事象へと変わりました。

まずはやってみること、船を漕ぎ出すこと。
百聞は一見に如かずなんていう言葉で終わるとありきたりな話に終始してしまいそうですが、それを身をもって知った貴重な経験でした。

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【メリット2:次に活かせる】

こちらも利賀プロジェクトに関するお話。なんと利賀村の新鮮な野菜や山菜の瓶詰めをおしゃれな街、青山で販売しました。(https://www.facebook.com/gyutoga/posts/891918370876061

こちらも出店の発端は利賀での飲み会の場にて(笑)。青山のファーマーズマーケットに出店の経験のある方から「出してみなよ」と言われたことがきっかけでした。

そしてなんやかんやであっというまに出店。利賀にメンバーが出向き、どのような野菜を青山で売るのかを考えたり、瓶詰めの瓶に貼るシールのデザインを考えたりし、準備をしてきました。

中山拓哉(写真3)
おかげさまで出店当日はたくさんのお客さんに来ていただきました。が、それはそれは初めてのファーマーズマーケット出店ということで至らぬ点も多々ありました。値段設定や販売数量の予想、そして店のレイアウトや利賀の魅力の伝え方・・・。反省をあげればきりがありません。

ただ、よくよく考えればそもそも出店をしなければこのような反省も出てはきませんでした。そして嬉しいことに私たちのデザインした瓶に貼るシールを真似したいと村の方が言ってくださったり、利賀のどのようなお野菜が都会の人に人気なのか分かり売る工夫をする手がかりを見つけたと商工会の方々にも言われたりと、次に活かせる出店だったのではないかと思いました。

まずはやってみること、船を漕ぎ出すこと。
失敗してもよい。小さなPDCAを数多くまわしていくことで次回のアクションの潤滑油になるのです。

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【メリット3:動くからこそ何か生まれる】

私が3年生のとき、ゼミでトークイベントが開催されました。
講師はNPO東北開墾の高橋博之氏(https://www.facebook.com/hiroyuki.takahashi.102)。

「食×地域をめぐる冒険vol.2」と題したこのトークイベント(https://www.facebook.com/events/265613490290116/)。普段当たり前に感じている食べるという行為を再考させられる、私にとっては大変貴重なお話でした。

中山拓哉(写真4)

で、話はここからです。
「大変貴重なお話でした。」で終わりませんでした。
私は貴重なお話に感銘を受けたので、後日別の場所でお話されている高橋さんにお会いしに行ったのです。

そしてその会にて、NPO東北開墾という団体が学生のお手伝いを募集しているということを聞いたのでした。

現在でもその関係が続いており、高橋さんと一般のみなさんが集まる会の企画のやNIPPON TABERU TIMES(http://taberutimes.com/)というメディアの学生編集部としてお手伝いをさせていただいております。

まずはやってみること、船を漕ぎ出すこと。

1やることで100の選択肢が増える。
そういった意味でなんとなく動いている人と何もアクションを起こさない人には大きな違いが生じるかもしれない、そう思った経験でした。

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感じたことを想いのままに綴ったら長くなってしまいました。

ここまで読んでくれた2年生のみなさんありがとうございます。

こんな長々とした文章をここまで読んでくれたのですから、何かしら上述の内容に共感してくれたのではないでしょうか。

今、これを読んでいる皆さんはきっと牛島ゼミに入っても活躍してくれるでしょう。そう心から思います。私は3月に卒業しますが、ゼミは卒牛しません。OBOG会で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。