11月20日【ゼミ見学⑤(卒論中間報告)】

こんにちは。11/20サブゼミのゼミブログを担当します、23期のつかさです。ゼミブログも3週目に突入、月日の流れの早さを感じるばかりです。ゼミ活動の初日はまだ昨日のことのようですが、今や牛ゼミを志望する2年生と向き合う時期が近づいてきています。本日もオープンゼミの対象日で、たくさんの2年生が参加してくださり、積極的に意見を発表してくださいました!そんな2年生のみなさんに感謝の気持ちがいっぱいになったところで本題に移りましょう。

本日のサブゼミでも、前回に引き続き2人の4年生に卒論中間発表をしていただきました。2人ずつ行うようになった卒論中間発表、集中力が必要な重厚感ある時間でした。しかし、ゼミ員も2年生も全員集中して4年生の発表に聞き入り、たくさんの意見が質疑応答の時間に飛び出しました。

1人目の研究テーマは「地域ファンクラブが地方自治体の関係人口戦略として果たす役割」というものでした。地域を盛り上げるという観点において、定住人口や交流人口とは違った「関係人口」という言葉が注目されています。この研究では、地方自治体の運営する「地域ファンクラブ」が関係人口の創出にどう貢献するかを明らかにするものでした。飛騨市ファンクラブの事例をもとにしたこの研究によれば、地域ファンクラブの存在によって、会員のもつ地域に対する愛着が深まって継続的な関係人口の創出が活発になっていることはもちろん、地域住民も地元の魅力に気づいて地域を盛り上げる主体へ変わるという好循環が生まれているそうです。質疑応答の時間では、施策の効果を語る上で現時点のデータで十分なのかといったことや、関係人口の創出のその先には何が待っているのかといったことを中心に徹底的に深掘られ、研究の完成が楽しみになりました。

2人目の研究テーマは、「京の伝統野菜との違いから見る 江戸東京野菜の発展」でした。先程のテーマとはうって変わり、農業のお話です。伝統野菜として確固たる地位を築く京野菜ですが、実は東京の地にも江戸東京野菜があるそうで、この研究は京野菜に知名度の面で劣る江戸東京野菜をどう発展させていけば良いかを考察するものでした。研究によれば京野菜は全国にブランド展開、江戸東京野菜は広く流通するF1種に対して固定種にこだわりを持つという違いがあるということがわかりました。京野菜も由緒正しい伝統野菜ではあるものの、F1種にまで視野を広げているというところが個人的には意外でした。さらに研究では、地域のステークホルダーの関わりによって江戸東京野菜も広められると考察されていました。研究の結末だけでなく、今後江戸東京野菜がどんな方向性に向かっていくか、そんなところまで気になる研究でした!発表者のお二方、本当にお疲れ様です。研究の完成が楽しみでなりません。

長々と書いてしまいましたが、本日のゼミブログはこんなところにしておこうかと思います。まだまだ4年生の卒論中間発表は続きます。多様な視点から考察される研究は毎度驚かされるので、これからも本当に楽しみですね!