こんにちは!今年度第2回の振り返りブログを担当します、24期のがくとです。あっという間に大学4年の11月になりました。ついこの間、大学生になったばかりのはずなのに…と思うのは自分だけでしょうか。同時に、大学4年間のうち半分を過ごした牛ゼミとももうすぐお別れです。入ゼミ直前の一昨年は22期の、晴れて牛ゼミ生になった昨年は23期の先輩方の振り返りブログを読んでいたことを思い出すと、やはりあっという間の日々だったなというのが今の率直な思いです。今回はこの2年間を正直な気持ちと共に、時系列で赤裸々に語っていきたいと思います。
Episode0 牛ゼミとの出会いとオープンゼミ
2年生の頃の話です。当時の自分は本当にのんびりとした大学生活を送っていました。とりあえず授業に行き、ひようらでランチして食堂横のテラスor食堂の2階でコーヒーを片手にクラスの友達と過ごしていた日々を鮮明に覚えています。それなりに充実はしていました。だからと言って本気で打ち込むものには出会えていなかったのが当時の自分でした。秋学期になって友達と「そろそろゼミ決めなきゃだよねー」なんて呑気に話すようになり、第2回のゼミ説明会に足を運んだのが、思い出せる限りは最初の牛ゼミとの出会いです。地方出身者としては、地方でのフィールドワークという活動内容があまりに魅力的で、特に将来地元に戻って仕事がしたいと考える自分にとってはもはや「一目惚れ」の境地に達していました。地方でのフィールドワーク…これを読んでいる皆さんは何のことかわかりますよね。そうです、トガプロです。後述しますが、入ゼミ後プロジェクトは迷わずトガプロを選択しました。
自分は”1度ハマればとことんハマる”という性分なので、牛ゼミに入ると決めたら後はひたすら、そのために何をすれば良いかということだけを考えていました。まずは「現役の先輩方に自分を売り込もう!」と思い、10月から始まったオープンゼミには1回を除きすべて参加、総参加回数5回という珍しい記録を叩き出しました。先に申し上げておくと、オープンゼミの参加回数は選考には一切関係ありませんので悪しからず・・・。しかし足繫く三田まで通ったことで、ゼミの雰囲気や活動の具体的な内容をほとんど把握することができ、ES作成に大いに活かすことができたと思っています。
そして迎えた2023年12月10日。朝8時半には三田キャンパスに到着。先輩方の誘導を受け、ゼミ面接本番に臨みました。自分の思いはちゃんと伝わっているのか、求められている答えを出せているのか、面接中も不安と焦りに襲われた感覚を今でも覚えています。その日の夜遅くに合格の電話をいただいた時は、喜びと安堵で泣きそうでした。(気が緩んだのか翌日39℃を超える熱を出しました)
Episode1 牛ゼミスタート!ディベートでの挫折とマインドチェンジ
いよいよ三田生活が始まった3年春学期。初日がちょうど第1回のゼミの日でした。初回は例年3年生のみでガイダンスを行います。顔合わせを兼ねつつ早速第1回ディベート班で初回会議を行い、改めてゼミが始まったことを実感しました。

初回ゼミでのディベート班会議
このときのディベートのテーマは「日本銀行の量的・質的金融緩和政策は日本経済にとってプラスであったか」です。アベノミクスや三本の矢ぐらいしか基礎知識がなかった自分にとっては、そのハードなテーマに圧倒されたものです。実は自分は中学1年生の時にディベート部に所属したことがあったのですが、どうもディベートという競技と相性が合わず、幽霊部員の末に1年で辞めてしまったという過去があります。そのため、自分にできるかなと正直不安でいっぱいでした。そしてこの悪い予感は、残念なことに的中。日々の班のメンバーとの会議内容に必死で食らいつこうとしたものの、どこかで息切れし、途中からついていけなくなってしまいました。フリディスの練習だって何度もやりましたが、話の流れが速すぎて自分のスピードが追い付いていないことを毎回痛感していました。第1回ゼミ内ディベート本番では、当然のごとくフリディスでの発言は0回。試合が終わって、向かいに座っていた相手チームの天然ちゃんから「あれ、がくといたんだ」と言われたぐらいには試合中存在感が消えていたようです(本人の名誉のためにも、その子には一切悪気がなかったことをここに書いておきます笑)。
その後ケース&リサーチという個人発表の期間を経て、第2回ディベートに突入します。第1回と違って、第2回は他ゼミとの対戦になります。ますます億劫な気持ちになりつつも、前回の反省からディベートで自分にできることは何かを改めて考え、主に3つのことを頑張ろうと心に決めました。1つ目に資料集め。立論や反駁に載せる資料を探す作業に、本番のような論の進むスピードは関係ありません。今自分たちの○○という主張を裏付けるために△△ということが書かれている資料が必要だなというのは、じっくり時間をかけて考えればわかることです。なので議論の内容を自分なりに咀嚼し、チームが求めている資料をかき集めることに注力しました。見つけた資料を会議にもっていくたびに、仲間から「ありがとう」と言ってもらえたのは些細ながらやりがいを感じる瞬間でしたね。2つ目はフリディスが苦手な代わりに、メモをとって最終弁論の人に渡すという役割に徹すること。自分が果たす役割の”選択と集中”を行い、できることを最大限やってチームに貢献しようと考えました。もちろん論の流れが速いことに変わりはないのですが、発言しない分集中して議論に耳を傾けることができ、最終弁論の書き上げに寄与することができたかと思います。3つ目はディベート自体にはあまり関係ありませんが、常にムードメーカーとして班の明るい空気を保つこと。作業がどん詰まりになると、どうしても暗い雰囲気になってしまいがちです。もともと自分が楽しむことはもちろん、人を楽しませることが好きな性格なので、みんなを笑わせて場の空気を和ませることに努めました。ただ、そもそも班のみんなが仕事人ということもありほとんど行き詰まらなかったため、それほど目立った出番はありませんでしたが(笑)
このようにディベートでの経験を振り返ると、挫折をしながらもそれが自分自身を俯瞰し直すきっかけになり、自分の強みを再発見することができたと思います。誰しもできないことや苦手なことがあって当然。しかしそれをカバーしてくれる仲間がそばにいたからこそ、自分は大の苦手だったディベートをやりきることができたと思っています。また逆に、自分の強みが他人の足らざる部分だったりすることもあります。仲間とお互いの強みを組み合わせ、チームとして最大のパフォーマンスを発揮した経験は、人生の中での大きな学びでもありました。
Episode2 もがき苦しんだ三田論執筆
牛ゼミのカリキュラムでは7月の第2回ディベート以降は、渋沢杯に挑戦するディベート班と三田祭で展示する論文執筆に取り組む三田論班に分かれて活動します。まあ苦手なディベートを進んで選択するわけもなく・・・じっくり文章や論理構成を考えることができ、極端にスピードが求められない三田論執筆を頑張ることにしました。夏休み中はなかなか対面で集まるタイミングがなく、Zoomで牛島先生にも参加していただきオンライン会議を実施していましたが、なかなかテーマが決まらず何をやるべきかなど全体像を掴むことに苦労していました。そしてようやく高円寺を舞台に論文を書こうと決まったのが9月後半。この時点で三田祭まで2か月を切っていたことを考えると、かなり限られた準備期間であったことがうかがえるかと思います。自業自得といえばそれまでなのかもしれませんが・・・。
論文の完成までには幾度となく壁にぶち当たりました。まともな論文執筆の経験なんてない我々は、最初に論文の書き方から学ぶことになります。自分たちが書きたいことにつながる先行研究を探すことや、一貫した論理展開の出発点となる問題提起の立て方など、たくさんの”はじめて”を目の当たりにしました。特に苦労したのは言葉の使い方やデータ収集です。高円寺という街の独自性が形成された経緯が論文の核になる部分だったのですが、何をもって「独自性」と定義するのか、何度も牛島先生やメンバーと議論を重ねました。さらに何度も杉並区の図書館に足を運び、商業名鑑など街に関するデータを掲載した資料を見つけパソコンに入力していく・・・本当に地道で骨の折れる作業でした。
特に三田論完成直前はトガプロで企画していたツアーイベントと重なり、三田論とプロジェクトの両方からタスクに追われる日々でした。このためストレスで、おでこのニキビができては消えを繰り返しており、当時フェイスパックやニキビパッチを買いあさっていたのは同期の中で有名な話です。正直なところ当時の写真はあまり使いたくありません(笑)
紆余曲折あった三田論執筆でしたが、三田祭1週間前に無事完成!入稿日の達成感は今でも忘れられません。おそらくすべて順調に進んでいたら味わえなかった感覚なのだろうなと思います。何度も苦しんだからこそ、やり切った先に見える景色があることを実感しました。他のゼミ員からねぎらってもらったこと、三田論展示を見に来てくれた2年生たちから「すごい」と言ってもらえたこと、その全てにやりがいを感じました。特に三田論で牛ゼミへの志望度が高まったと言ってくれた2年生もいて、ただただ嬉しかったです。

三田祭本番での三田論展示(表情が晴れやか)
Episode3 期待と不安の4年生!トガプロでの経験
今年度は4年生としてゼミを引っ張っていく立場になりました。最初の腕の見せ所はトガプロの活動として、新しく入った3年生を初めて利賀村へ連れて行った春祭り。3年生は牛ゼミに入って最初の1か月間プロジェクトに所属せず、ガイダンスなどを通してどのプロジェクトに入るかを考えます。ちょうどGW明けの時期にプロジェクトを決めるので、トガプロとしても入プロ(という言い方が正しいか分かりませんが)の重要なイベントでした。獅子舞の披露も大事な仕事でしたが、同時に後半の日程からやってくる一部の3年生たちをガイドする役割も任されていたので、まさに腕の見せ所でした。そんなこんなで色々と気を遣った春祭りでしたが、他の同期4人とトガプロ・利賀村の魅力を伝え続けた結果、なんと10人の3年生がトガプロに入ってくれました(もしかして過去最多!?)。4年生5人、そして3年生10人の計15人で、昨年度よりパワーアップしたトガプロ2025がスタートしました。

春祭りで獅子舞を披露した後に記念撮影
今年度の最初の活動は、日吉生協でのさるなしジェラート(さるジェラ)販売でした。2年前に、利賀村に自生する「さるなし」という果実を使ったジェラートを、当時の先輩方が富山市のジェラート専門店と協力して開発しており、その販売促進を昨年度から試みていたのですが、前回は段取りがうまくいかず頓挫。もともと商品開発や販売に興味を持ってトガプロに入ったメンバーが多かったことから、今年こそは成功させよう!という思いのもと、リベンジすることを決めました。生協側との折衝やジェラート専門店との連絡など、対外的な役割はすべて自分が引き受けました。まめな連絡は正直今でも苦手です。しかし持ち前の社交性を活かし、円滑な出店ができるよう準備段階から奔走しました。さらに友人がMs.&Mr.KEIOコンテストに出場していたこともあり、ファイナリストの方々とコラボすることにも成功しました。友人はじめファイナリストの皆さんには、改めてこの場を借りて感謝申し上げます。結果4日間の出店で、ジェラート150個は無事完売。昨年の無念を晴らすことができました。
Episode4 そして今
このブログを書いている今は、トガプロで11月末に企画している南砺市役所・利賀村訪問の準備と卒論の執筆に取り組んでいます。多くのゼミが4年生になるとゆとりを持てるようですが、牛ゼミではそうはいきませんね・・・。先日は無事にゼミ内での卒論中間報告を終えて、皆さんからいただいたフィードバックをもとに、いろいろと修正を迫られています。ただ中間報告を乗り越えただけでも気持ちの軽さが違いますので、じっくり再考してより良い卒論を完成させることができればと思います。そしてトガプロとして利賀村を訪れるのも今回が最後になります。去年のGWに初めて春祭りで利賀村を訪れた時に感じた自然の豊かさと人々の温かさは1年経った今でも全く変わりません。この1年でずいぶんと村の方々とは仲良くなれたかと思います。何かと癖は強い方々ばかりです。しかし行くたびに温かく迎えてくれるので、最後の訪問になることを考えると寂しい限りです。2年間の集大成として、感謝の気持ちと共に行ってきたいと思います。
また、先日は日吉キャンパスでの4年生トークイベントで登壇し、2年生の皆さんに自分の約1年半にわたる牛ゼミライフをお話ししました。現在2年生が入ゼミに向けてリサーチや準備をしているように、自分も2年前の今ごろは牛ゼミに入るため全力でした。そんな自分が牛ゼミ生としてお話をさせていただいたことは本当に感慨深いものがあります。来ていただいた2年生にとって、少しでもプラスの何かが残ってくれればと願ってやみません。

トークイベントで一緒に登壇した同期と
さいごに
これを読んでくれている2年生の皆さんへ。今はオープンゼミなどに参加し、色々なゼミを見て回っていることでしょう。しかし興味のあるゼミについて完全に理解できたという人はほとんどいないと思います。まだまだ悩んでいる人も多いはずです。それでいいんです、とにかく悩んでください。ゼミは大学生活の後半を彩るとても大事なコミュニティです。フィーリングも大切ですが、自分が三田で何をやりたいのか、どのように成長したいのかをじっくり考えてください。Episode0でも書いた通り、自分はかなり早い段階でそれを決めたので、他の選択肢を吟味することができませんでした。結果オーライではありましたが、それは極力やめておきましょう。ミスマッチが1番悲しいパターンですから。そしてここで頑張りたい!と強く思えるゼミに出会えたら、あとはそれに向けてがむしゃらに突き進むのみです。「レベルが高くて自分はついていけるかな?」とか「倍率が高くて入れるかわからない」、そんな悩みも出てくるでしょう。しかし、挑戦しないことによる後悔は本当に取り返しがつかないものなので、皆さんにはとりあえずチャレンジしてほしいと思います。やってだめなら仕方ない。だけどトライすることそのものに意味があります。自分はそれを何度となく経験してきたので、自信を持ってそう伝えたいです。人生は選択の連続。入ゼミという大事な選択を迫られているからこそ、自分を過小評価せず、だからといって慢心もせず、胸を張ってゼミ選考に臨みましょう。皆さんの健闘を祈ります。
最後になりましたが、本当に周りに支えられて素敵なゼミ生活を過ごすことができました。いつも温かく親身に寄り添ってくださる牛島先生。自分を牛ゼミの一員に選んでくださった23期の先輩方。2年間苦楽を共にしたよき戦友ともいえる24期の同期のみんな。パワフルで明るく後輩力の高い25期の後輩たち。そのほか利賀村の方々を含め、2年間の活動を支えてくださったすべての皆様に心からの感謝を申し上げ、4年生振り返りブログとさせていただきます。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


