6月17日【PwCコンサルティングとの合同ワークショップ】

こんにちは! 6/17(土)のゼミブログを担当します、3年(23期)のいずみです🌼
土曜日にゼミ活動…??と思ったそこのあなた!そうなんです、今回は三田キャンパスを飛び出し、PwCコンサルティング合同会社の皆さまとともにSocial研修に参加しました。

最初の舞台はフットサル場です⚽️
PwCの社員さんに加え、ブラインドサッカーチームbuen cambio yokohamaの方々と共に、ブラインドサッカー体験を行いました。ブラインドサッカーは、ゴールキーパー以外の選手がアイマスクを装着し、音の出るボールを用いてプレーをします。

まずいくつかのチームに分かれ、5分間アイマスクをして自己紹介をしました。その場でただ立っているだけにも関わらず、何も見えない状態はとても怖くストレスに感じました。続いて、音が鳴るボールを持った人の元へ歩く・走る練習をしました。耳だけを頼りに動く難しさ、もどかしさを感じました。勇気を出して最初の2、3歩を踏み出しても、恐怖心から途中で思わず止まってしまいました。人間は視覚からの情報が8割を占めているそうですが、視界がシャットアウトされると、周りの状況が分からないだけでなく、自分がどの方向を向いているのか、どのくらい進んでいるのかも把握できません。ブラインドサッカー選手は簡単にプレーしているようで、いかにそれが超人技であるかを思い知らされました。

最後は、実際にボールを蹴り、チーム対抗股抜きシュートリレーを行いました。今回「ブラインドサッカー体験をする」と言われ、大の運動音痴である私は不安で胸がいっぱいになりつつ参加しましたが、徐々にチーム内で信頼関係が生まれ、アイマスクの装着に対する恐怖心が和らいでいきました。体験を通して、ブラインドサッカーとは「目が見えない人のためのスポーツ」ではなく、一種のスポーツにおける条件の一つに「目が見えない」という要素があるだけで、視覚障害者も晴眼者も分け隔てなく平等に楽しめるスポーツであると感じました。

昼休憩を挟んだ後、場所を変えてゲストスピーチとグループワークが行われました。前半は、先ほど記載したブラインドサッカーチームの設立者であり、松本山雅B.F.C.の監督を勤められている落合啓士さんのスピーチを拝聴しました。印象に残った点として、目が見えないことに対してとてもポジティブであることです。白杖を持った方を見ると、「可哀想、大変そう」というイメージを持ちがちですが、それは晴眼者が抱く先入観です。落合さんは、「コンビニでおにぎりを選んでも、食べるまで何の具か分からない。けれどそれがワクワクする。」と満面の笑みでおっしゃっていました。「目が見えなくなる前より、むしろ今が1番幸せ」と断言する落合さんを見て、あくまで「目が見えない」というのはその人の一面であって、勝手にマイナスイメージを抱いているのは自分の方なのだと感じました。

続いてグループワークを行いました。駅から会場に到着するまでにどのような不便を感じたかを洗い出しました。例えば段差、信号機、駅のホーム、自動販売機、エレベーターなど、普段私たちが何気なく通っている道のりにも、多くの障壁が潜んでいることに気付きました。不便を「自分事」として考えることで社会課題を抽出し、誰もが生活しやすい環境づくりにつながるのだと思います。1日のワークショップを通して、そもそも障害とは個人の特性ではなく、社会との間にあるものだということを学びました。そのため、社会構造や人々の意識そのものを変えていく必要があると感じました。今回学んだことを、日常生活でも生かしていきたいです。

まだまだ書きたいことは山ほどありますが、このままだと永遠に語ってしまいそうなのでこの辺りでやめておきます(笑)本当に内容の濃い1日で、充実した時間を過ごすことができました。この機会を用意してくださった全ての方々に感謝申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!