みなさん、こんにちは!
13期あいけんです。
最近寒くなってきましたが、本日も卒論の発表でございます。
三田祭が明けてから1発目のゼミということで、またここでキリリと気を引き締めて、日本の諸問題を興味関心に基づいて情熱をこめて考察した論文を皆で批評し合おうじゃありませんか!
本日は4年生のお三方、なおきさん、ゆうたっちさんに発表していただきます。
まず初めはなおきさんの“渋谷から見る屋外広告と景観の未来”です。
皆さんご存知、渋谷にあふれる屋外広告の無秩序さに対して疑問を抱いたなおきさん。
屋外広告やどのようにあるべきか、景観法などの規制も絡めて今後の理想的なまちの景観に言及しました。
しかしながら、“理想的なまちの景観”というところがネックでして、個人的な意見に左右されやすい。さらに言うなら、むしろ外国人にとって渋谷の景観は一つの魅力的な“景観”なのではないか、との意見も出ました。
また、論文の構成としても広告の効果から始まり、景観についての言及で終わるということで、さらに論文の軸を定める必要性を先生は指摘されました。
なかなか最初から厳しく鋭い指摘でございます、先生。(^^;)
他のまちとの比較をしたうえで、未来ではなく現状の渋谷の景観について言及できるといいですね。
2人目はゆうたっちさん、“男性の育児休業取得率の低迷要因”についての論文です。
この論文はいわゆる、今流行りの“イクメン”についての考察です。
たしかにこのテーマいつやるの??って聞かれたら
今でしょ!!
と言うしかないっすね、2013年的には。
政府が掲げる男性の育児休業取得率を2020年までに13%にしようという目標は、「男は仕事、女は家事」という「性別役割分業観」によって達成の阻害要因となっていることがこれまで述べられていました。
この論文では、その観点と共に男性の育児休業取得促進のための対応策を検証していくものです。
育児休業法が男性も取得しやすいように改正されてきていて、会社の制度面から見ても男性の育休取得に賛成の方向で進んでいるとのことでした。
私あいけんが個人的に注目したいのは、若い年代の男性は育休取得に対して積極的・好意的な姿勢を見せている、というアンケート結果です。このことは今までの“性別役割分業観”が薄れてきているものを示すと同時に、なにが男性の育休取得を阻害するのかについての新たな疑問を呈するものとなっていたと思います。
論文もその流れに従って、収入低下という経済的理由や企業の受け入れ環境がまだまだ整っていないという観点から切り込んでいきます。
個人的にこの論文は論理的に構成されており綺麗に整っていて好ましく思えたのですが、4年生の意見としては“インタビューなどのリアルな意見を取り入れないと論文として厚みが増さず、すごくもったいない”とのこと。
インタビューをすると新たな観点が提供される一方で、自身の論とそぐわない点も出てくるはず。なにか既存のモノ(言説)を壊してやるッ!くらいの度胸と大胆さも必要なのかもしれません。。。奥深し。
今年も早いものであとひと月となってしまいましたが、まだあと4回ほど残る卒論発表。
4年生の皆さんは頑張ってくださいね!!
見学に来てくれた2年生の皆さん、ご参加ありがとうございました!!(^o^)