こんにちは、食べることが生きがいのまーです!
今回は、私が所属しているめぐるめプロジェクトについてお話ししたいと思います。
めぐるめプロジェクトは「わたしたちが普段食べているものが”誰に”、”どこで”作られてきたものなのかわからない」という問題意識をもとにして発足した今年からのプロジェクトです。
今回は、めぐるめプロジェクトメンバーとして、東日本大震災を生き残った、豚として幸せに育てられている特別な豚を育てている養豚家の方と、その、有難豚という特別な豚さんたちと交流してわたしが感じたことをお伝えしたいと思っています。
みなさんは豚という動物を見たことがありますか?
動物園で見たかもしれない、、という方がいるかもしれませんが、普段の生活で豚を見る機会というのは全くないと思います。
しかし、豚肉はどうでしょう。
一週間のうちに何回食べているか数えられないくらい、頻繁に食べる機会はあると思います。こんなに日本中の人々が豚肉を食べているのに、豚の存在を意識することはほとんどありません。
「豚肉は、命を持った豚から頂いているお肉である」
このことを普段意識している日本人はどれだけいるのでしょうか。
なぜ、意識できないのか。それは畜産業界が、”豚”という生き物から、”豚肉”という食べ物になる過程を見せないようにしてきたからです。
私たちは普段買い物をするときに、少しでも安い商品を買おうとします。
豚肉も、低価格競争のなかで、どんどん外国から大きな養豚場で育てられたコストを抑えられた豚肉が入ってきました。
大規模に畜産を行えば、それだけコストを抑えることができるため、日本の養豚場は外国との価格競争に対抗できなくなってきています。
果たして、日本の畜産は存続できるのでしょうか?
わたしは、このような現代の状況をめぐるめプロジェクトに入るまで認識することがありませんでした。
有難豚は、東日本大震災の被害の中を生き残った豚の子孫です。
また、豚として、幸せな一生を過ごすことができるように、養豚家の方によって常に豚にとっての最善を考えられながら育てられています。
もちろん、食べると普通の豚肉よりもとても味・食感は美味しいです。
しかし、それ以上に、”豚として幸せに育てられている”ことが有難豚の価値なのではないでしょうか。
この”価値”を養豚家の方は大切にしていらしゃって、その”価値”を理解した人びとが実際にその養豚家の方とコンタクトを取って購入されています。
わたしは日本の畜産業界の限界を感じ、新たな価値を生み出し持続可能な食を追求しようとする人びとがいることと、それに価値を見出すことのできる大人の存在を初めて知りました。
わたしが今回皆さんに伝えたいことは、「知らなかった世界を知ることによって、新しい価値観を認識することができる」ということです。
めぐるめプロジェクトに入らなければ、わたしは一生豚肉が生き物から頂いている食べ物であることを意識することはなかったかもしれません。しかし、食べることのありがたみを再認識し、自分の普段の生活でそれらを意識するようになりました。
わたしは、新しい価値観を受け入れることによって、自分の思考の幅を広げることができると考えています。そのような機会を多く得ることで、よりよい自分の人生をつくっていくことができるのではないでしょうか。
その、よりよい自分の人生の実現のためにプロジェクトは大きな助けになってくれると思っています。
これから牛島ゼミに入ってくれるみなさんが、そのチャンスをつかんでくれることを心から祈っています。