教育カリキュラム改訂ワークショップ【前編】

こんにちは!18期Future Design Project(FDP)のあゆみです!

現在、コロナウイルスによる影響で大変な世の中ですが、私がすることは家の中で1月9日のワークショップのまとめブログを粛々と書くことです。
ずっと、ずっと後回しにしていたらこの時期になってしまいました(笑)。

後回しになってしまった理由は、言い訳ですがちょっと聞いてください。
ワークショップを振り返るにあたって、「こういう意図があったんです!」と書いてしまえば、ゼミ員や後々の自分が興ざめになりそうで迷っていたからです。ワークショップは後出しの種明かしに頼らずに、その場で修めるものだと思っていました。でも、もう現役最後のゼミ活動だと思って余すところなく書きます。この企画に至るまでの過程は、私の振り返りブログをご参照いただければと思います。

前編:ワークショップの概要と振り返り
後編:プログラムの提案・私の所感

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まず、ワークショップの企画書に書いていたことを、ほぼそのまま載せます。
(ここに書いたことは、今の自分でも疑うところや、こんなこと書いてるけど私は誰?と思う箇所がいっぱいありますが、仮説のような柱が企画には必要だと思っていたことをご理解ください。)

1.ワークショップの企画概要
-概要-
ワークショップ:「牛島ゼミ教育カリキュラム改訂ワークショップ」
企画概要:ゼミの教育課程をゼミ員自身が企画する
参加者:牛島ゼミ18,19期(大学3,4年生)

―ワークショップの流れ―
①自身の活動を振り返り、学びや変化が生まれた要素を分解する。
②それぞれの時期や活動で、学びや変化をもたらす要素が生み出された要因を考える。
③足りない要素を補うためのスケジュールや学習企画、それらの目的を考案する。

▶ゼミを構成するゼミ員自体がどう学びを習得して来たか共有する。
▶ゼミ活動を見つめ直す機会として、「もし牛島ゼミのカリキュラムを自分で考えられるとしたら」という仮想敵を設定し、現実的な内省や改善の視点と、前向きな想像力の両方を引き出す。

※今の3本柱を中心とした活動を変えることが最終目標ではなく、自分自身の活動意義を見つめ直したり、2年間の設計を自分で描くこと。その点は逸れないように留意。(目新しさだけがSomething new, Creative firstという解釈ではないから。)


(当日のワークショップで資料した教育カリキュラム計画シート)

―企画背景―
①牛島ゼミでの2年間は、1年ごとの活動内容が大きく異なる。
②同じカリキュラムを経ても、学んだことや感じたことは人それぞれである。
(18,19期間で共有する場があることで、19期は18期や同期の経験を反面教師としたり、残り1年の各々の活動方針を考える機会にならないか。)
③自分が感じたことを共通の話題で話せる機会について、ゼミとしてオフィシャルな場はこれまでになかった。

―目的―
主体的なゼミに近づくためには、ゼミでの学習を、牛島ゼミが用意した活動として受け手としてこなすだけではなく、自分の好奇心や伸ばしたい力を向上させる過程として取り組むことが重要であると考える。

ひとつひとつの活動を精一杯取り組むことはもちろん大切であるが、大学卒業後は、様々な局面で自らの問題意識や理想を基に意思決定していく必要がある。そこで、ゼミでのこれまでの活動を土台として、先輩方や先生が企画した教育課程を、単に追いかける形で受益するだけではなく、目的や取り組みの再現可能性を意識する機会を設け、より主体的な意欲を引き出す。

(ここは、きっと当時の自分をペルソナにして書いています。)

―目標―
4年生が卒業する間際で、ゼミに関する本音を話しても美談や今だから言える話になりやすいが、出来るだけゼミ員が現役である間に、18,19期お互いの改善に結びつけ、行動に反映できることを理想とする。そのために、ディベートや三田論、プロジェクトにおいて、組織や個々人が活動・方向性に行き詰まった時に、考えうる原因や体験談をあらかじめ共有しておくことで、次世代のゼミ員が牛島ゼミの目指すSomething new,Creative first を更新できる環境をつくりたい。

また、この企画に際して昨年の9月、FDP16,17期の先輩方から、以下のような鋭く貴重なアドバイスをいただいていました。(すべてを企画に反映できたと言い切ることはできないのですが、企画の幹を考えるために大切な視点をいただき、ありがとうございました。)

2.当日の様子と振り返り
このワークショップは、発言をゼミ外に口外しない約束で企画・運営したので、ここでお伝えできる範囲は限られていますが、ゼミ員からでたカリキュラムシートには、従来の3本柱の活動に加えて、ゼミ留学や1人1プロジェクト制といったプログラムなど多種多様な案がありました。


(当日の流れ)

ワークショップの後は、FDP内で振り返りをしました。以下は、その時に出た意見と、ゼミ員が考案したカリキュラムで特に多かった意見のまとめです。

・ディベートや論文といったアウトプットに、より高い評価(大会に出場する等の指標)を求めている。
・4年生の態度が、班の空気を作っていた。(議論のスピード感や、視点の広がり・深まり具合)
・「インプットを増やしたい」という意見が多かったが、単に知識というよりは考え方や価値観のインプットを望む傾向にある。
・自分自身が頑張った・活躍したカリキュラムを残したくなる可能性があるのではないか。(=明言はできませんが生存者バイアスでしょうか。これは後付けの仮説です。)

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この企画の後、「やっぱり先生も変えたがってるんだよね?」という声があるゼミ員からありました。もちろん、変えなくてよいという意見も同様にありました。この企画は先生と相談して決めたわけではなかったので、(もちろん事前にフィードバックは頂いていましたが)、今後牛島ゼミがどうなっていくのか、先生ご自身がどのような考えをお持ちなのか、私には完全にはわかりません。

ただ、(コロナの影響も含めて?)これからの牛島ゼミにどんな変化があったとしても、下請け的な立場で変化や学びと向き合うというより、試行錯誤をライトに楽しめる環境であったら良いなと思っています。ゼミ(組織)に期待する前に、自分の変化に期待する人でいたいですね。(これは自戒も込めて。みっきーの振り返りブログと通じるものがあります。)

後編では、私自身が提案するプログラムとワークショップの所感について考えていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

後編に続きます)