仮想敵を用意する/卒論発表②

こんにちは。16期のよねです。最近動画作りにハマっています。

さて、今回は11月28日のゼミの様子をお伝えします。今日は卒論中間報告が2つありました。

1つ目は「一般企業での障がい者雇用における合理的配慮としての条件や人事評価システム、賃金・昇給体系」というECFAの先輩らしいテーマでした。

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多様性の重要性が強く叫ばれてきましたが、障がいを持たれた方にとって働くことをリアルなものとして認識できました。

 

2つ目は「農業体験農園から見る農家と消費者の交流意義」というテーマで、これまたゼミ関連活動に関係したテーマでした。

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東京では農業があまりされていない、と思っていた私にとって新しい農業形態である「都市農園」は驚きでした。

卒論はプロジェクトに関連している必要はありません。自分の興味のあるフィールドを選択して、好きに広げられ、深めていけるので執筆が楽しみです。

両方の発表に対し、共通した質問がありました。それは、「この検証で示したいことは何ですか?」という質問です。

「仮想敵を用意せよ」

牛島先生はこれに対しこのようにアドバイスをしてくださいました。

“仮想敵”とは、先行研究(同じテーマを扱っている論文や専門書)の主張のことです。先行する研究を批判的に検討して,疑問を投げかけ,まだ明らかにされていない新しい“謎”を見つけていく。この“仮想敵を倒す”、つまり“謎が解けた”瞬間に初めて納得感が生まれる。その仮想敵を分かりやすくすれば、落としどころが分かりやすくなり、納得感が生まれやすいのです。

これは読み手の私たちの理解を深めるためにも必要な方法だと思いました。もちろん、読み手だけではなく、これから論文を書いていく私たちにとっても重要です。「何がどうなればこの目的は達成したといえるのか?」卒論執筆だけではなく、ソーシャルプロジェクトなどのゴール設定にもつながる考え方であり、常に問いかけ続けるものが増えたと感じました。

次のゼミ見学では、2年生の皆さんも一緒に、仮想敵をやっつけに行きましょう!