5月22日【吉実園レクチャーツアー】

こんにちは!14期のまおです。

今日の本ゼミはいつもの活動とは違うのです…!なにがというと、今日は学校の外に出てフィールドワークをしてきました!

ゼミ員は三田から電車で世田谷区の千歳烏山へ。

全員到着して今日お世話になる宮城県の養豚家の高橋さんと六本木農園というレストランスタッフのお二方と合流し、住宅街を歩くこと15分…

 

「コケッコッコー!!!!!」

写真 1

現れたのはたくさんの鶏たち!しかもみんな自由に歩き回っています。(注:ここは東京世田谷区です)

この鶏さんたちを放し飼いして育てていらっしゃる吉実園の吉岡さんにお話を伺いました。

 

まずは吉岡さんのあとについて恐る恐る養鶏場に入っていく一同。鶏さんたちはまったく気にする素振りも見せません。

ここで、吉岡さんが卵を見せてくれました。それがこちら。

写真 2

少々青みがかっています。ここには雄もいて、卵が有精卵になり普通の卵よりも栄養価が高いそうです。

卵アレルギーの子供でも食べることができ、わざわざ買い求めるお客さんもいらっしゃるとか。

 

意外なことに、もともと卵目的ではなく庭の草むしりのために鶏を放飼いにしたそうです。

鶏さんたちは自然状態でとれた穀物のほかに近所のそば屋の本だし、八百屋さんの野菜のくず、パン屋さんの売れ残ったパンなどを食べています。なかなか贅沢ですね(笑)

 

その後私たちは園内をまわりました。

たくさんの鶏さんたちがいましたが、首の毛がないのです。

高橋さんによると、ここの鶏さんたちはとにかく元気で縄張り意識が強く、喧嘩をするからだそうです。

 

そして広大な農園をまわる中で気づいたこと、放し飼いなのににおいがきつくないのです…!

その秘密は土にあります。

植木の枝葉を細かくし、そこに豚の糞尿や米ぬかを混ぜ、さらにそれを鶏糞と混ぜて発酵させて土にかえしているそうです。

まさに循環型農業です。

写真 3

しかし都会で放し飼いにするのは相当な苦労もあり、

吉岡さんは近隣住民との喧嘩に負けないくらいの精神力の持ち主でなければ続けることはできないとおっしゃっていました。

 

宮城県でありが豚(ありがとん)を育てていらっしゃる高橋さんは震災を受けて

施設が壊れても生き残った豚たちや、都会の厳しい環境の中で放し飼いをしている吉岡さんに元気をもらったそうです。

 

また、食の安全が問われるからこそ消費者にどこからきた豚か知ってほしいとおっしゃっていました。

確かに私たちは食べているものがどこで誰に育てられたか知らずにいることがほとんどだと思います。

今回のレクチャーツアーを通して吉岡さんや高橋さんのような生産者の想いを知り、それを伝える活動ができたらと感じました。