慶應義塾大学 商学部 牛島利明研究会

» 16期テーマブログ⑧【他学部入ゼミ】~経済学部の私が商学部のゼミを選んだワケ~

1月 9, 2018 by     No Comments    Posted under: 2018年度入ゼミブログ

あけましておめでとうございます。牛島ゼミ4年のよう(YO)です!

本日このブログは大変めでたい元旦当日に書いております。決して元旦にまでゼミ関連のことをやらなければならない、えぐいゼミだとは思わないで下さいね。素直に、元旦という1年の節目に振り返りブログを書きたいと思い立った次第でございます。

今回のブログテーマはタイトル通り

「経済学部に籍を置く私がなぜ商学部の牛島利明研究会を選んだのか」です。

そもそもなぜ私は慶應義塾大学経済学部を選んだのか。詳しくは後で語りますが、私の第一志望は東京外国語大学でした。

センターで大失敗をした私は案の定落ちてしまいましたね。懐かしいです。もっとさかのぼると、保育園生の時はピアニスト(3か月で辞めた)、小学生の時は弁護士になりたくて六法全書を買ってもらったり、小説家になりたかった時は白紙の本を買ってもらって書いてみたり、先生になりたくて家で黒板のようなものを作ってみたり…

小学生はとにかくドラマや本にでてきた主人公に憧れては将来の夢が変わっていました。

中学生になると「将来の夢は何?」という問いは何となく敬遠され、聞いちゃいけないというのが暗黙のルールになっていきました。私自身、現実の社会が少しずつ見えてきて、お金も稼がないといけない、仕事はやりたいはことだけやれるものではないのだ、ということが分かってきました。そうなると簡単に「将来○○になりたい」と言うことも考えることもできなくなってしまいました。

でも何となく、「将来○○がしたい」というのがないのは不安でした。将来私はなにをしているのか? 何に向かって生きていくのか? そんな何となく不安だった中三の時に出会った本が、姜尚中の『悩む力』でした。最初読んだときは、難しく、何を言っているのか分かりませんでした。

何回か読むうちに「自我」という言葉を知りました。私は何者で、何に興味があって、何をしたいのか、何を伝えたいのか。「自分自身を知る」という自我が、私の中で芽生えつつあるのだと認識しました。(決して宗教的なものではありませんので、ご理解を。笑)そして、自分自身を知ることは「他者との関係性」の中で、「ぶつかり合い」ながらでしか分からないと著者は語っていました。

この本は間違いなく、今の私に欠かせない本であり、ここしかない、というタイミングで読む機会を得られたと思います。その本を読んでから私は、「やりたいことは一人で考えていても見つからない。」と強く感じ、自分ではない、「他者」との関わりを以前より求めるようになりました。

中高一貫校であった私は、すでに3年間過ごした約180人の学校の友人たちと接する中でまず自分自身を見つめ直しました。自分が他の人たちと比べて、どんなことにこだわっているのか、逆にこだわっていないのか、何が好きなのか。

答えは「人を笑わせること」でした。

自分の数少ない能力の中で、「人を笑わせる時の勇気」はなかなかあるな、と感じたのです。(笑)気づいてしまったからにはやってみないと本当か分からないと思い、キリスト教系の、お堅い中高一貫女子校の文化祭で、初めてお笑いなるものをやってみました。なかなかの好評でしたが、一方最初のネタを超えるネタはその後作れず、難しさを強く感じました。

お笑いをもっと深めるのも1つの選択肢だったのかもしれませんが、その時の私はとにかく自分とは異なる「他者」との出会いを、数打ちあたれ、状態で求めていました。

高1の夏にはオーストラリアに1か月留学に行かせてもらったりしました。言葉は全て通じなくても「繋がる」感覚はとても新しいものでした。

そして。

高校での私の大きな出会いは、ハンセン病元患者の方々でした。

ハンセン病という病気は今では治療法が開発されていますが、かつて差別を大きく受けた病気です。ある元患者の方が学校で講演をして下さった時、今までの自分の思考の範囲の狭さ、そして常識だと思っていたことが全て崩れ去る、衝撃と悲しみのものすごい感情が押し寄せてくる瞬間がありました。講演中に涙したのを今でも思い出します。

しかし、そう思って終わりでは今までの私と同じです。私は多磨全生園というかつてハンセン病の隔離施設だった場所に通い、元患者の方にお話を聞いたり、施設について学びました。隔離施設には公園、小学校、お風呂、お寺、教会なんでも揃っています。外とは完全に切り離された、1つの世界が築かれているのです。親族と完全に縁を切って、施設に入らなければならない子どもがたくさんいました。

ここでは、さらにその時の学びや感情を語ることはあえて避けますが、この時初めて社会の問題(自分の周りで起こった問題ではない)が、言葉だけでなく自分の感情とつながり、「当事者意識のかけら」を見つけることができたと、振り返ると感じます。その時の気持ちや考えを綴った作文が賞や新聞に取り上げられ、読んでくれた人から反応が来ることに当時は少なからず達成感も感じました。

高校二年生だった私は受験勉強の波に流されつつ、その中でも先ほど語った「当事者意識のかけら」を見つるために、思いっきり他者である海外の人たちと出会ってみたい、と東京外大を目指す一方で、私に芽生えつつあった「何か社会にしてみたい、影響を与えてみたい」という意思を支えるために、経済システムやお金が生まれる仕組みを学ぶ必要があるとも感じており、第二志望に慶應経済を据えました。

今思うと両極端な志望動機ですね。笑

しかもとっても浅い。

もっと選択肢はあったのに。

とも思ったりもしますが。

最初に書いたように、選ばれたのは慶應経済でした。

当時の私は、高校時代には学べなかったものや知らなかったこと、出会えなかった人に、出会えるんだ!と新しい環境にワクワクしていました。そして入ったからにはちゃんと勉強しようと、自分に足りなかった数学的な頭を補足するために、統計学の少人数セミナーをとって毎週エクセルに追われる日々も経験しました。その一方で学生団体に入り、社会のフロントランナーに出会える講演会にも参加しました。

しかし、気づいてしまったのです。

「自分に生まれた問題意識を行動につなげたことがあるか」ということに、です。

高校時代から持っていた問題意識に正面から立ち向かったことがなかったのです。むしろ、自分の問題意識を事業やら何か形にして社会で成り立たせるためには経済システムを学んで、、、だからエクセル、、、

いやいやその前に!!!

立ち向かったことがなかったのです。

問題だと思うことを問題だと誰かに伝える

問題はなんで問題なのかと考える

問題の中でも何が問題なのかと考える

問題を解決する仲間を見つける

解決する方法を考える

何もやったことがありませんでした。それに気づいたのは、2年生の時に日吉で履修した牛島先生の総合教育セミナー「地域との対話」という授業でした。地域との対話は、元気のなくなってきた商店街に、何か学生ができることを!と、挑戦してみる授業です。この授業で学んだことはたくさんあります。自分がずっと続けてきたソフトボールがやっぱり大好きなこと、案外自分のルーツは商店街にあったこと、社会人、特に職人と関係を作ることは容易ではないこと、スポーツは無限大の可能性を持つこと、などなど。あと100は挙げられます。

【伊勢佐木町商店街六丁目にて「ザキロクかるた」を実施】

当時はできることをしました。挑戦したのは初めてのことばかりでした。商店街や小学校に通い、最後はオリジナルなイベントを開催することもできました。

でも結果は「敗北感」でした。

二年生の冬。ゼミ選びも経済学部か牛島ゼミで迷いました。自分の弱い経済学をもっと学んで満遍なく成長した方がいいのかとも思いました。

でもあの時の「敗北感」が私を駆り立てました。

もっとできた。もっとやってみたい。

問題に迫りたい。

チームを作りたい。

商店街に関わりたい。

スポーツでつながりを増やしたい。

私は牛島ゼミを選びました。

商学部のゼミを選んだ、というより牛島ゼミを選んだ、という感じですね。目の前にある「科目」をとりあえず勉強する人生から、課題に迫っていく中で必要な勉強を見つける人生に変わりました。(その勉強が追いついているとはいっていません。頑張ります。)そして経済学を勉強したいなら経済学部の授業をたくさん取ればいいです。(たくさんとったとは言っていません。)

本来ならここから、私の挑戦と失敗と、ゼミ生活を終えて就職活動、卒論、将来の夢、今の悩みなど。まだまだ振り返りたくてたまらないのですが、とにかく話の長い私なので、今回は「経済学部の私が牛島ゼミを選んだワケ」に重点を置き語らせていただきました。

そして自分自身ゼミ活動にも全力投球でしたが、それ以上にソフトボール部での活動に力を入れていたこと多かったかもしれませんし、遊びにも妥協しませんでした。本当に両親のおかげですね。

と、話はずれましたが、何が言いたいかというと大学生が頑張るべきことはゼミだけではありませんし、何かしたいときの選択肢もゼミだけではありません。ただ、牛島ゼミには熱い仲間と熱い先生と、熱い問題意識がたくさん転がっています。

【パラアイスホッケー日本代表上原大祐選手とunispoメンバー】

 

ゼミ選び、将来、などなどについて、悩んでいる人は是非1/13の第3回ゼミ説明会でお話ししましょう。私の悩みも聞いてください。

大変長い文章でしたが、お付き合いありがとうございました!

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