三田論振り返り

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牛島利明研究会三田祭論文展示
近隣型・地域型商店街が果たしてきた役割からみる「サードウェーブリテール」の商業形態
日程:2016年11月17(木)~20日(日)
会場:慶應義塾大学三田キャンパス  南校舎4階 441教室
三田祭開催中ゼミ員が待機しています。お好きな時間にお越しください。
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こんにちは!16期のまなこです。
三田祭を直前に控え、三田論展示の準備に追われています。論文執筆が最後じゃない、展示にも手が抜けない!と熱が入ります。

牛島ゼミでは、夏休みからディベート班と三田論班に分かれ、後半にディベート班が三田論班に合流して1つの三田論を作り上げるという流れで活動しています。

三田論班は個性的なメンバーが揃い、リーダーが最後まで誰だったのかわからず、議事録もほとんど残っていない、直前まで焦らない、自分の生活も譲れないという牛島ゼミの従来のスタイルをぶち壊したグループだったと思います。笑
伝えたいことがたくさんあって取捨選択に困りますが、そんな三田論について振り返っていきたいと思います。

●問題を立てる-寄り道は無駄じゃない
思えば大変さというよりは楽しかったイメージが強いです。常にSNSで三田論の近況について更新し、焦る状況においても笑いがこみあげてくる、とても愉快でポジティブなグループでした。

そんな私たちが一番悩んだのが、テーマ設定。牛島ゼミは産業史・経営史というくくりはありますが、範囲は広く、ほとんど自由にテーマを設定できます。論文で研究したいことを取り上げて調べてみても、どんな問題意識があるのか、社会的意義があるのかと考えると前に進めず、一見簡単だと思われるテーマ設定に一番悩まされました。現に最初は、甘栗屋や川崎のイメージについて調べていましたが、駄菓子屋、バスケ、サードプレイス、地下街という変遷をたどりサードウェーブリテールにたどり着きました。
しかし、他のテーマで調べてきたことは無駄になっていません。一見全く違うようなテーマの中にかつて調べたことが出てくることもありましたし、見識を広げることは今後のゼミ活動に活かされるからです。

●「伝えたいのに伝わらない」を超えていく
また、「伝える」ということにも頭を抱えました。ゼミ内での中間報告、最終報告、インゼミ。このように三田論について共有し意見をもらう場は何度かありました。しかし、なかなか初めて聞く側の立場に立てず、伝えたいのに伝わらない、初めて聞く人は理解できない、感覚としては掴んでいてもデータが足りず、穴がたくさんあるという挫折を繰り返し、何度も練り直しました。「足りない情報は何なのか」を常に考えていた気がします。

私はこの三田論作成を通して意見をはっきり言うようになったと友達に言われます。
今までは、譲るところは譲ってあまり主張しないタイプだったのですが、三田論という1つの論文を作るためにはみんなの意見が必要になります。意見と意見の重ね合い、ぶつかり合いで論文の構成が出来上がっていくのです。

お互いが心を開き許し合える環境ができていたからこそ意見を主張し合えたのだと思います。時にはみんなが同時に発言し、うるさくて止めに入る人が出るということもありました。しかし、みんなが遠慮せずに発言し、感情をさらけ出して本気で議論できたことが、よりよい論文を作ることにつながったのだと思います。

●関係性が成果を生み出し,成果を出すことが関係性を高める。
2年生の皆さん、論文を書くことはただ単に文字を書くだけではありません。
チームを作りながら、論文の構成を練ることで、より良いチームができあがる。そしてまた執筆する。その繰り返しで論文は出来上がっていきます。そしてそこから自分にとって新しい何かを得ることができるはずです。

~近隣型・地域型商店街が果たしてきた役割からみる「サードウェーブリテール」の商業形態
牛島利明研究会16期が作り上げた1つの論文です。
三田祭期間中、三田キャンパス南校舎441教室にてお待ちしております。