【15期振り返り-トガプロ編(1)-】

こんにちは!15期のちはるです。

今回は、牛島ゼミのソーシャルプロジェクトの一つ、トガプロこと利賀プロジェクトでの1年を振り返ろうと思います。
まず、私がなぜトガプロに入ったかを話したいと思います。

私は、地方出身です。
地元は田んぼで一面覆われていて、電車が1時間に1本しかないような場所です。
地元は確かに田舎だけれど、私はそんな地元が好きで、
都会にはないのんびりとしたところだったり、人の温かさが好きです。

人口減少・少子高齢化で市町村が将来どんどん消滅していくと言われている中、
地域の良さ、その地域にしかないものもどんどん失われていくことに問題意識を持っていました。

そこで、利賀村という限界集落に通い、地域に深く入り込んでその実情を学び、少しでも利賀村という一つの地域に対して何かアプローチしたいと考え、トガプロに入りました。

利賀の山

私が初めて利賀村に行ったのは、3年生のゴールデンウィークの、春祭りでした。
春祭りは、村の地区ごとに異なる獅子舞を踊るというお祭りです。

そこで私は、「限界集落」というイメージが良い意味で崩されました。

ニュースで聞く限界集落は、若者が少なくて元気がないというイメージ。

でも、利賀村は全然違いました。
確かに、若者は少ない。けれど、祭に対するエネルギーがみなぎっていました。

獅子舞という伝統文化が今も受け継がれていること。
「うちの獅子舞こそ一番だ」というように、自分達の地区の獅子舞に対して誇りを持っていること。
山の奥深くで、こんなエネルギーに満ち溢れたお祭りが行われていたなんて知る由もありませんでしたし、春祭りに参加してますます「もっと利賀村に関わりたい」と思いました。

 

春祭り以降は、あっという間に1年が過ぎた気がします。
利賀村のギフト作成、青山でのファーマーズマーケット出店、インタビュー動画配信、Facebook記事更新…。
利賀村の年間のお祭りにも参加し、利賀村と東京を行き来する1年でした。
実家に帰るよりも、利賀村に行った回数の方が多かったです。笑

その中で感動したこと、印象的なことを少し綴ろうと思います。

 

まず、目を見張るような鮮やかな四季の移ろい。

レンタカーで皆で利賀村に向かうとき、ふと目を外にやると、鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。
新緑の黄緑、花々のピンクや赤、空の青。
もともと、きれいな風景を観るのが好きな私は、次の季節の利賀村に出会えるのが楽しみでなりませんでした。
澄んだ空気、透き通った水、それらをいっぱいに受けた食べ物。
これらは都会にはないものであり、いつまでも残って欲しいと思ったものです。

人との繋がり。

トガプロは、多くの方のご協力がないと活動できないプロジェクトです。
利賀村のギフト作成も、8月のファーマーズマーケットも、インタビュー動画配信も、
すべて、「またいつでも来られ(来なさいね)~」と言ってくれる方達がいるからこそ出来る事だと感じます。
まるで実家に帰ったような、利賀村の方々の優しさ温かさにいつも触れています。
ご協力をしてくださる分、私達が出来る精一杯のことを利賀村に還元しないといけないという責任もありますが、何よりも人との繋がりに日々感謝の気持ちを持ちながら活動してきました。
私達の活動を「頑張ってね」と応援してくださる方の存在も大きかったです。

大学の中だと、同世代の人としか話す機会がありません。

利賀村では、私達と離れた世代の方とお話する機会がたくさんあり、刺激を受けました。
利賀村の方へのインタビューで、「あなたにとって利賀村とは?」という質問をしていますが、回答は様々です。
利賀村の方は本当に真剣に、村の未来について考えていらっしゃるのが伝わってきます。

相手に合わせるということ。

利賀村の方、利賀関係者の方、多くの方と関わりながらプロジェクトを進めていくからこそ、テスト期間であろうが他のゼミ活動があろうが、そんなの利賀村の方にとっては関係なし。
利賀村で流れている時間に、関わらせていただいている私達が合わせないといけないのだと思いました。

多くの体験が出来たり、視野を広く持って学べる環境があること、

数えきれない人と出会えること、

自分達が思ったことを素直に発信出来る環境があることに感謝の1年でした。

 最後に、このメンバーでトガプロやれて良かった。
このプロジェクトの一員になれて良かったと心の底から思います。
盛り上げ役、突っ込み役、和ませ役、デザインに長けている人、仕事出来すぎる人…。
皆尊敬出来るし、一回一回のミーティングがとても楽しかったです。

トガプロは「これやってみたい」と言えば、「やろうやろう」と賛同し、実行に移してしまう人の集まりです。

自由だからこそ、一人ひとりの主体性が求められます。
自分が取り組んでいて「楽しい」と思えるかどうか。
それが主体性を発揮する上の原動力になり、プロジェクトをやる一つの意味であると思います。

来年度は、今年以上に「楽しむ」こと、村の方ともっと繋がりを作りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。