【15期振り返り-ケース&リサーチ編-】

どうも!15期のあつよしです。

今回の振り返りは、5月と6月に第2回ディベートの準備と併行して取り組まれる、「ケース&リサーチ」(通称「ケーリサ」)です。

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◇ケーリサ

10前後のテーマをゼミ員で割り振り、そのテーマの中からケースを1つ自分で選びます。作業内容は、ケースの要約、問題提起、仮説を立てたのち検証をします。最後はゼミ員全員の前で発表をし、質疑に答えていきます。

ケースは、指定のケース集から探しても、自分の興味があるケースを探してきても構いません。先生が設定したテーマを3年生が分担して、それぞれ深く調べていきました。

テーマは次の通りです。
「コーポレート・ガバナンス」 「企業金融」 「インセンティブ・システム」 「流通システム」 「戦略」 「イノベーション」 「産業政策と規制」 「産業集積」 「地域振興と地域コミュニティ」 「スタートアップ」 「アントレプレナーと社会」 「デザインと社会」 などなど

私たちのゼミでは「輪読」のようなインプット作業がない上、卒業論文まで(指示されて)ひとりで取り組む研究活動がないので、3年生にとっては貴重な機会なのです。

どのテーマも面白そうだったのですが、誰も手を付けなさそうなところを狙って、「産業政策と規制」を選びました。

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◇ ポイント

・仮説と検証のアプローチ

ケース&リサーチは、土台なるケースを理解したあと、自分の問題提起をします。その問題の解は「仮説」と「検証」を繰り返す中で、より実証性のあるものになっていくわけです。

設定した仮説にはどのような検証方法が最適か。どのデータが必要か。データは正しい解釈ができているか。実にさまざまな工程があります。

この工程がすべていくことはほぼなく、経験の少ない学部生には至難の業です。決定的な資料・データが見つからず、何度も何度も問題提起や仮説を修正することもままあります。

それでも、ひとりでゼミ員の前で発表し、ディスカッションできるまで頭に入れ込むわけですから、 ゼミ活動の全容を考えると、最初にあって然るべきものなんだと今では納得します。

・知識のインプット

ケース&リサーチでは、一般に議論されてきたことを改めて咀嚼することが、最初の関門です。自分のテーマについてひとより専門家になる必要があります。僕は「産業政策と規制」でしたが、「ソフト・バジェット・コンストレイント」という言葉をたいへん気に入りました。

その言葉自体はそんなに本質ではないのですが(笑)、ここを入り口に様々なテーマに深入りできるのがいいのではないでしょうか。全員が異なる論題でゼミに持ち込んでくるので、一通りのディスカッションができると、ほんとうに楽しい活動になると思います。

・フィードバック

ゼミにはいったばかりの3年生の発表に対して、先輩・同輩の約40人が丁寧なフィードバックをくれたときは感動しました。20分程度、自分の発表に関して論じてくれる時間は、貴重な時間です。

自分の発表後の質疑応答の時間は建設的な意見やアドバイスをもらい、その後に記入してもらったフィードバック用紙を貰います。皆からのコメントは、どれも今後のゼミ活動に活かす事ができる意見でした。

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【ケース&リサーチ】振り返りはどうでしょうか?説明会では(ほぼ)触れられず、ゼミの最初の活動で、ディベートと同じ時期なため、陰に回りやすいケーリサ。

ゼミの1年が終わる時期になって思いましたが、ディベート・論文・・プロジェクトの3つに、ケース&リサーチが加わった牛島ゼミは最強です。 ディベートとか論文に慣れると、「ケーススタディ」的なものが恋しくなります。来年とかできないかな?

最後まで読んで下さり、ありがとうございました(`・ω・)