10月29日【卒論発表その2】

こんにちは、15期のあきらです。

10月29日に本ゼミを行いました。

4年生による卒業論文発表の2回目です。今回も10月15日に行われた1回目と同様に4年生が発表を終えた後、ゼミ員全員で質疑応答、フィードバックをするという形式で進行しました。

発表者は2人です。

1人目は、東京都大田区羽田地区において都市型漁業モデルが存続している理由を検証するという発表でした。

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漁業が衰退している東京で漁業とは相容れない工業が進んだ大田区羽田地区でなぜ現在でも漁業が存続しているのかを問題提起として、第1次産業の衰退が叫ばれているなかで、この論文で都市でも漁業が存続している要因を明らかにすることで日本の第1次産業の発展の一助となる施策を見出そうというものでした。

羽田地区の歴史的背景や漁業地の立地、漁業関係者の意識、流通の仕組みなどを考察して、羽田地区における漁業の存続の要因は、地元に密着した水産物の流通のネットワークや大消費地から近い立地の良さであるという仮説でした。

発表後のディスカッションでは、今後の検証方法についての議論が中心となりました。この中間報告では、ただ自分が調べてきたことをまとめて、自分が考え出した問題提起や仮説を発表するだけではなく、今後どのように検証し、結論に導いていくつもりなのかも含めて報告しなければなりません。今回の発表でこの中間報告を行う意味についてゼミ員が改めて確認できたのではないかと思います。

 

続いて2人目は、犬の流通を例にして、日本のペットビジネスについて分析していく発表でした。

 

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ペット流通の1つであるペットオークションは幼齢犬の販売、感染病、トレーサビリティーの障壁など様々な問題のきっかけとなっているのに、なぜ現在でもこのペットオークションという方法が行われ続けているのかがこの論文の中心となる議論です。

ペットオークションを中心とした現在のペット流通の問題を生産者(ブリーダー)と小売業者、消費者の間で起こる情報格差からとらえていました。

今までペットビジネスについて何か問題意識を持つということは全くありませんでした。これまで気づかされなかった問題について、ゼミ員全員が問題意識を持ち、議論できることも卒論中間報告の醍醐味の一つなのではないかと感じました。

 

以上で10月29日のリポートは終わりです。

今回の報告で卒論中間報告を行う意義と面白さを改めて考えることが出来ました。まだまだ先輩方の卒論中間報告は続いていきます。今後の中間報告が楽しみです!