【ECFAプロジェクト振返り(1)】

こんにちは!14期のまりこです。
今日は牛島ゼミの活動三本柱の1つであるソーシャルプロジェクトの中の、Entertainment City For All(ECFA)について活動を振り返りたいと思います。

まりこ②
みなさん、街で最近障がいを持った方を見たことがあるでしょうか?
周りのお友達に障がいを持った方はいるでしょうか?

実は、障がいを持つ方は、日本の苗字四天王(鈴木・田中・佐藤・高橋)と同じくらいいると言われています。

私も初めてそれを知ったとき、驚いたのと同時に、それだけ多いはずなのに街ではあまり見かけていない。それには、自分の視野の狭さや、街に出られていない障がい者が多い現実といった問題があるのだと気づかされました!

ECFAの活動は、インクルーシブデザインという考え方に基づいて「すべての人が楽しめるまちづくり」に貢献するサービスや商品を生み出し、最終的には「障がいの有無、年齢、性別、国籍に関係なく、多様な人々が混ざり合い、各々の可能性を存分に追求できる社会」を目標としています。
(インクルーシブデザインについては、ECFAが連携するインクルーシブデザインソリューションズのページをご覧ください)

今年度は、障がい者向けの地図や、インクルーシブ・デザインワークショップの運営、LGBTや子育てパパなど様々な価値観を持った方の話を聞いたり、イベントを企画したり、多岐にわたる活動を行いました。
ここで全ての活動について触れると膨大になってしまうので、
Facebookで”Entertainment City For All”のページもあるのでそちらを見てくださったら嬉しいです^^

視覚障がい者や車いすユーザーでも利用できる地図。
これを考えるのはとても大変でした。

ECFAの活動の特徴の1つでもある、フィールドワーク(FW)を重ね、実際に歩きながら問題を発見し、そこから解決策を考えていく。これが繰り返されます。

まりこ①

自分達の想像ベースではなく、実際に何度も足を運び、試行錯誤を重ねることで問題により深く向き合うことができるようになり、見えてこなかった課題がまた発見できるきっかけになります。

ここが、ECFAのむずかしさでもあるなあと1年通じて感じたりもしました…笑

「より自分ごとに感じられる」ことが、このプロジェクトでは特に大事なのではないかと思います。自分とは違う価値観を持って生きている人と、混ざり合った社会を構築するためには、その人自身のことを知らなければいけません。

私もまだまだ知らないことはたくさんありますが、ECFAとして1年間活動をしてきて、普段何気なく通り過ごしていたところに対して、
「ここは車いす通れなさそうだなあ。」
「信号が青か赤かわからないだろうなあ。」
など考えるようになりました。

冒頭に書いた、「自分の意識の低さ」という問題は改善されたのかな、と思っています。

そこから次は、どう解決していけばいいのかを考えていかなければなりません!
ソーシャルプロジェクトには、ディベートや三田論と違って期限もありません。

その中で、自分達で目標を設定し、試行錯誤を重ねていった経験は大変ではあったけれど、様々な価値観に触れ合えるきっかけになりました!

まりこ③

ECFAを通じて出会った方々、プロジェクトを引っ張ってくださった先輩方、同期、ありがとうございました!

■インクルーシブデザインに関心のある方向けの文献
・ジュリア・カセム[2014]『インクルーシブデザイン: 社会の課題を解決する参加型デザイン』学芸出版社. Amazon
・ジュリア・カセム[2014]『「インクルーシブデザイン」という発想 排除しないプロセスのデザイン』フィルムアート社. Amazon