FDPの活動日誌_Vol3. 「都内の高校でのワークショップに参加しました!」


こんにちは!FDPのあかねです。

ここ【FDPの活動日誌】では、FDPが行った教育現場への訪問(フィールドワーク)やワークショップをはじめとする活動報告を発信しています!


  1. 今回は、4月10日に、willdoor主催の高校2年生に対するワークショップに
    グループファシリテーターとして参加してきました。

    willdoor主催のワークショップでは、

willdoorの作る全体のテーマや進行のもと、
自分が担当するグループに何を行い、何を語るかは自分自身で決めることができます。
自分が「このワークを通してこのことを伝えたい」という想いがあれば、
ワークの内容の変更も可能です。

自分は相手に何を伝えたいのか、伝えることができるのか、
生徒との一期一会の機会を大切にすることで、人生を見つめるきっかけになれないか、
毎回思案しています。

一般社団法人willdoorについての詳細はまた別の記事でご紹介したいと思います!


また、プライバシー保護の観点から、生徒の写真や学校名が特定できるものは公開できないため、文字の多い文章となってしまいますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。

 

ーワークショップ内容説明ー

今回のワークショップは、高校の探求の授業の一環として行われており、
ズバリ、テーマは「2年生をよりよく過ごすためのマイクエスチョンを探そう」でした。
高校の先生方からの声を汲み取り、「今年度からPBL(問題解決型学習)に取り組む生徒が本気で取り組みたいと思える問い≒マイクエスチョンを発見できる機会にしたい」という想いでテーマ設定が行われています。


ー全体の流れー

ワークショップの全体の流れは

アイスブレイク:「食べたことある好きなお菓子は?」
自分のお気に入りのお菓子をみんなに発表。
この時のポイントは、できるだけ他の人と違うものを
→緊張をほぐす、他の人と違うことへ肯定の気持ちを作る

ワーク1:「もっと〇〇だったらいいのに」「なんで〇〇なのか」
日々感じている「もっと〇〇だったらいいのに」等の疑問を書き出す
→自分が日々感じている疑問や興味を洗い出す

ワーク2:「これから私は〇〇について考えてたい」
ワーク1で考えたことをみんなで共有。自分がこれから考えてみたいことを決める。
→マイクエスチョンの決定

 

です。

 

生徒が本気になれるマイクエスチョンを探せるように、精一杯サポートしていきたいと思います!



ーワークショップ当日ー

さてさて、いよいよワークショップ当日です!
グループファシリテーターへの事前説明会を経て、イメージトレーニングはバッチリ。
雨の降る日でしたが、駅で共にグループファシリテーターを務める26名の方と集合し、
意気揚々と会場へ向かいます。

大きな体育館のような会場が、300名を超える生徒で賑わう中、
メインファシリテーターの司会でワークショップがスタート。
今日は2年生をより楽しく、よりよく過ごすための時間であることを説明する司会の言葉に高校生は静かに耳を傾けていました。

さて、今日全体の趣旨説明が終わり、いよいよワークに入っていきます。
まずは、アイスブレイク!
今回のワークは15人1組にて行います。

生徒達は、クラス替えをしたばかりで、お互いを知らない状況に戸惑いつつも、
なんとかグループを作ることができました。

しかし、やはり誤差は生じるもので、私が担当するグループは、

約20名の巨大グループへとなってしまい、なかなか声が通らない事態に。

順番に好きなお菓子を発表してゆくも、発表する声が円の反対側まで聞こえない…。

子供達も集中できなかった様子だったので、もう一度大きな声で発表をやり直してもらいましたが、半分くらい行ったところでの所一旦発表を止めて、仕切り直すべきだったなと反省でした。

続いて、ワーク1に入ります!!

やはり、高校生ということで、

「もっと頭が良かったらいいのに」「もっとお金があったらいいのに」
など、高校生らしい回答から、「なぜ人は死ぬのか」などという大きな疑問も出てきていて、一人一人しっかり考えていることが伝わってきました。

 

チョコレートが大好きな子と「チョコレート同好会を立ち上げたらどうなるかな」

など私自身も生徒と盛り上がれてとても楽しかったです。

そして、最後のワーク、個人的にとても嬉しかったのは、
「中学の時に理解できなくて挫折した、〇〇(世界的に有名な理論)の理解に、もう一度挑戦したい」というマイクエスチョンを見つけた子が!

ワークを通して、自分の好きなことや興味を考えていて、中学の時の挫折を思い出したそうです。

このワークショップに参加したからこそ、新たな発見を得ることができた姿を見るのは、

本当に嬉しいなと感じました。

 

最後のワークも終わり、
見つけた目標をいくつか全体で共有してもらい、
今回のワークショップは終了しました。

みなさま、お疲れ様でした!

 

ワーク後にFDPのありさとご飯屋さんでパシャリ📸

ー今回の所感ー

個人的には今回の現場で、昨年度の活動を含めて3回目の高校でのワークショップ活動になります。
伝えたいことが伝えられない挫折と生徒と信頼関係が築けない悔しさを味わった1回目の現場から考えると、少しは自分自身の成長を感じることができた現場になりました。
私は、1回目の現場で出会った方から教えてもらった、「ファシリテーションをするときは、グループ全体といきなり仲を深めるのではなく、まずは一人としっかり仲を深めてゆく」ことを大切に少しずつ、ファシリテーターとして成長し、想いを伝えられるようになりたいと考えています。
しかし、今回初めて10名以上のグループのファシリテーションを行ってみて、
全体を進行しながら、一人一人と信頼を深めてゆくことの難しさに直面しました。
一人一人との対話をどの程度重視すればいいのか分からず、途中で困惑してしまい、
自分の未熟さを改めて痛感しました。
どのような状況の時にどう動くのが適切であるのか、
また、そのような状況の中で誰に何を伝えるのか、
しっかり見極めることができるように、これからも精進していきたいと思います。

 


今回もこのような場を与えてくださった、高校の先生方、willdoorの皆さん、参加してくれた生徒の皆さん、本当に有難うございました。