4月18日【ゲストトーク信岡良亮さん・トガプロガイダンス】

19期(3年)のかおりです。

今日の4限は外部講師としてお招きした信岡良亮さんのお話を伺いました!

信岡さんは元々は東京の会社に勤めていたのですが、海士町(島根県隠岐郡)に移住したことをキッカケに、持続可能な社会を目指す会社を複数立ち上げた方です。

信岡さんの経歴
「自分1人ではつくれない未来を、それでも見てみたい。」(学習するコミュニティに夢を見て 第1回)

波乱万丈な人生を歩んでいて、お話を伺っているだけで「す、すご……」と圧倒されてしまいました。

信岡さんはお話を始める前に、

「あなたの人生にとっての1番のリスクは何ですか?」
「あなたの人生にとって一番大切な問いは何ですか?」

とゼミ生同士で話すように言いました。「1番のリスク」は考えたことがありましたが、「一番大切な問い」について考えたのは初めてでした。

ゼミ生によって意見は様々で「死ぬことが1番のリスクだ」と答える人もいれば「信頼を失うのが一番怖い」と言う人もいましたが、「1番大切な問い」に関しては、意見が出ないゼミ生もいました。

いかに自分が普段の生活に対して疑問を持たずに過ごしているか。

私自身、このようなことを考えたことはなかったのですが、1つ常に心がけていることに気がつきました。
それは、「他人の夢を生きていないか? 自分の夢を生きているか?」と言うことでした。

どうしてこの質問をしたのだろう? と思っていたのですが、信岡さんの話を聞くうちに、どうしてこのような質問をゼミ生にしたのかがよくわかりました。

信岡さん自身が常に「問い」を持って生きてきたからです。
信岡さんは東京で働いている時も

「この働き方を将来も続けることはできるのか?」
「日本の社会は発展していくことを前提としているが、それで大丈夫なのか?」
「人口が減少する社会に生きると言うことはどう言うことなのか?」

と、常に「問い」をもって過ごしていたそうです。

それが、会社を辞めての海士町への移住につながり、日本という地域の多様性を知り、
今ではさとのば大学といって、大学生が1年おきに様々な地域に移住しながら学びを深めていくという、新しい形態の大学の設立に携わっていらっしゃいます。

自分の問題でも手一杯なのに、社会の問題や地域の問題までに考えが及ぶのがすごいです。

それに加えて「じゃあその問題を解決するためにどうすればいいのか?」と実際に起業する行動力にも、また驚きました。

信岡さんは、地方が抱える問題と都心に住む学生をマッチングさせることで新たな学びが得られるのではないかと考えています。

私はずっと都心で暮らしてきて、都心以外の日本の生活を知りません。
確かに都心は人が増えていて実感がないですが、地方では人口が減少していき、様々な問題が生まれています。

「多様化」「グローバル化」が話題になり、海外志向の学生が増えていますが、
まずは日本の地域の多様性を知ることも1つ大切なことなのではないかと気づかされました。

5限では、18期(4年)の先輩方がプロジェクトの説明をしてくださいました!
様々なプロジェクトがあり、社会が抱える課題に対してどうアプローチするかを学生自身が考え、自分たちの企画を実行していきます。
牛島ゼミの学生は必ずこのプロジェクトに所属します。プロジェクトを通して実践的な学びができるのは、牛島ゼミならではの特徴ですね!

今日説明があったのは利賀プロジェクト、通称「トガプロ」。

限界集落である利賀の村でにゼミ生が行き、村&都内でイベントを企画して、利賀村の魅力を伝えるために活動しているプロジェクトです。

利賀村までは車で6時間以上かかります。
それでも人を惹きつける魅力が利賀にはあるのでしょう。

「与えられているのはフィールドだけ、あとは全て自分たちで企画・運営をしている」

と聞き、利賀村での映画祭や恵比寿マルシェを実際のイベントとして成功させる先輩方の実行力をかっこいいなと思いました。

私も1年後にそんな実行力のある先輩みたいになれていたらいいな。